夏期講座後半戦開始

 少し夏休みをいただいて普段メールや電話でしかお話ができない県外の教室を訪問して塾長にお会いしてきた。私よりベテランの塾長と、お若いのに塾以外のカルチャー教室も経営されているやり手の塾長である。ベテラン塾長は新幹線を乗り継ぎ冬には数メートルの雪が積もる地域でもう30年以上塾をされている方で、想像以上にお元気で闊達な塾長であった。冬の大変な雪の中での受験指導や永い今までの塾での経験をお話ししていただきまた、私と同じくパソコン併用授業の教室なども見学させていただいた。まだまだ私も改善の余地はあり、雪との格闘に比べいかに私は楽な地方で塾業ができているのかを知り、もっともっと勉強して地道に歩んでゆかなければいけないと反省したのである。特に「都会は違うだろうがこういう地方での塾業は直接塾長が指導し続けて地域に根付いて、限られた人数でもその生徒たちを精一杯指導し成長させて、その子や親せきまたは孫までも面倒みられるような塾になるのが理想だと思う・・・。」という言葉には感銘して、今の私の塾経営の方針に大きなエールをいただいた。
 その雪国から太平洋側に移動してやり手の先生の教室も見学させていただいたが、広い教室を大変うまく機能的に利用されているのであった。テナント料は私の教室の10倍近くであるが都会の駅前という条件もあり、学習塾のみならず子どもから大人まで利用できる、カルチャー教室を経営されている。そして教材や設備のコンパクトなデジタル化は大変勉強になった。パソコン入力が必要ないので、タブレット端末を駆使しされて映像授業を利用されているのである。 カルチャー教室の講師は自営業者扱いのようで、場所や生徒募集のみを提供しているやり方は、今後の塾経営に違った波を起こすかもしれない。そう言えば多くの理美容室ではその形式で運営されていると聞いているから、腕利きの塾講師は将来このような方式で教室だけを使用させてもらい授業をするようになるかもしれない。そうすれば塾長の面倒な労務管理や税制面での手続きが楽になるだろう。最初に訪問した教室とはかなり違った塾経営であるが、やはり伺ってみて塾長に直接お話を聞く事の大切さを実感するのである。

 お子さんを塾に通わせている保護者の方はお子さんが通っている塾の講師や塾長が、どれだけこのような勉強をしているか考えたことがありますか、
 また塾経営や塾に勤めているあなたは、どれだけ塾経営の刷新を図るべく勉強していますか?休みだからとすべてを帰省や家庭サービスに費やしているようでは、後れを取るかもしれません・・・。