(新聞投稿)米国大統領就任式

 米国では大統領選挙の翌年の1月20日に、新大統領の就任式が首都ワシントンの国会議事堂前の戸外で、数十万人の聴衆の前で行われその日は祝日となる。1月のワシントンは厳寒であるが、その寒さの中で新大統領の就任演説は行われ多くの国民は、新たな自国の指導者に大きな期待を寄せるのだ。
 36年前の1981年1月19日、私はそのワシントンを訪問した。民主党のカーター前政権には国民はうんざりしていて、新たなロナルド・レーガン大統領に未来を託していたのだ。就任式当日はとても国会議事堂周辺は入れないだろうからと、友人と前日訪問を敢行したのである。思ったほどは寒くはなかったが、国会議事堂が星条旗カラーで飾られて、すごい数の椅子が並べられていた。お土産にレーガン、ブッシュの写真入りの就任式バッジを買って、それは今でも自宅に飾ってある。
 あれから36年、新たなアメリカ合衆国大統領が就任する。何やら今までとは違った大統領になりそうな気配であるが、じっくり彼の就任演説を聴きたいと思うし彼の指導の下、アメリカのみならず世界全体が良い方向に向かう事を祈るばかりである。

このブログは1月20日高知新聞朝刊 声ひろばに掲載されました。
https://www.kochinews.co.jp/article/74702/