物の値段

 先日少し早い父の日のご馳走で回転ずしに久しぶりに行った。予約して行けばいいものを、いつも行き当たりばったりで行くものだから、待たされるのが嫌で足は遠ざかっていたが、今回は家族の御馳走で久しぶりでもありうまかった。特に私はアブリが好きでその品中心に頼んでいた。
 私が子どもの頃などにぎり寿司など食べたことはなかった。見よう見まねで刺身にご飯をつけて食べるくらいであったが、子どものころから言えば物価はかなり上がっているのに、寿司の値段は下がっているのである。大量仕入れに大量販売でできる値段だとは思うが、こういう仕掛けを考える人はすごいと思う。
 アブリが好きだから家でもやってみようと、あれに使うバーナーを探してみた。カセットコンロに使うガスボンベを使うものでトーチバーナーというものである。あるお店ではボンベとセットで¥2700だったこんなものかと思ってほかの店はどうだろうと寄ったら¥1900であった。でもカセットボンベは家にあるから、ひょっとして上部のバーナーだけをネットで売っているかもしれないと調べたら、なんと¥680で売っていた。衝撃だった。少し調べたら¥2000以上も値段が違うのだ。そしてネットでのポイントを使うと¥400円弱でその上送料無料で手に入ったのだ。¥2700が¥400円に・・・こんなに値段が違うから、そんなに急にいる物でもない物はネットで買う訳である。そして送料も無料だから到底お店は値段的に太刀打ちはできない。
 回転ずしの値段はいろいろな要因が絡んでの今の値段になっているとは思うが、このバーナーの値段は改めてネット販売のすごさを実感したのだった。来る2020年東京オリンピック後の不況に向けて、衝動買いを抑えた賢い消費者になろう。
 脂の乗った生のさかなのアブリは大変うまいが、干物、焼き豚なども少しあぶったら格段に味がよくなる発見は、居酒屋気分になれてうれしい。