睡眠負債

 6/18の睡眠負債というNHKスぺシャルを見て、少し不安になったのでした。大変不規則な生活を強いられる塾業界でして、その生活リズム自体が不健康体になる予備軍的なもので、将来癌や認知症などの重大疾病になる確率が、普通の人より1.5倍は高いと聞かされて、その夜はなかなか寝付けませんでした。
 番組を見ていて、睡眠をしっかりとった方がずっと仕事や運動、勉強の効率は良くなると話していましたから、受験勉強なども考え方を変えてまずはしっかり休み、そして勉強する方が良いという事になります。クラブの練習もしかりでしょう。夕方から夜8時ごろまで練習して、塾に行って11時近くまで塾で勉強し帰宅食事睡眠、6時ごろ起きて朝食、7時から朝練なんてとんでもない古いやり方になるかもしれません。そんな学生は昼間の学校の授業時間が、睡眠時間だと聞いたことがあります。そんな生徒はミシガンにはいませんが、遅くまで授業をやっている塾にはいるかもしれませんね。
 もし若い頃体を酷使して睡眠所間を削って鍛えれば鍛えるほど、その人はほかの人より癌や認知症や重大疾病の確率が高くなるのなら、将来その運動指導者は訴えられるかもしれません。
http://dailyquery.info/170618_sleep-debt/
 特に小学生の睡眠は量質ともに大変大切だと常々思っていましたから、その小学生に遅くまでの勉強を強いる中学受験は、やはり私にはできないと再確認しました。私が幼い頃は夜9時には強制的に寝かしつけられていました。すると自然に朝6時には目が覚めしっかり朝ご飯を食べ、いつも一番に学校に通っていたものでした。
 上級生になり多少寝る時間は遅くなりましたが、中学受験する友人たちは朝がきつそうでしたね、でもその友人と高校で一緒になったり大学済んで働いているところは、中学受験しなかった友人が働いているところと同じでした。そんな彼らも今は仕事は退職するか、給料は半分くらいで嘱託として仕事をしているのかもしれません。きっと彼らは中学受験が人生で必要だったと感じれば、同じように自分の子に受験をさせたでしょうし、絶対必要だとは思わないし長い人生急ぐ必要はない・・・なんて達観していたらお子さんの好きにさせていたでしょう。
 私は能力と経済的裏付けがあれば中学受験はしても良いとは思いますが、しかしそんな話は小学校の先生はなかなか立場上言えませんから、受験指導している塾の先生がしてくれれば良いのですが、逆にその子の人生よりも塾の利益を第一に考える人が塾業界には多いので、一番大切な教え子の先の事までは触れないようです。でも現場の彼らが一番、その教え子にその受験する中学が向いているか向いていないかは分かっていると思います。私は預かったお子さんの事はわが子のように心配し、こまめに連絡を取り合います。できるだけ希望を聞いて最大限塾がその子のためになるように善処いたしますが、中学受験だけはすいませんが、もろ手を挙げてまでは賛成できないのです。
 でもその受験で入って学校の勉強に苦労している生徒さんは多数在籍し、成績も上がり元気になってもらっています。一見矛盾した塾の方針かもしれませんが、私は助けを求めている人を放っておけないだけなのです。そういうお子さんの姿を見ながらそのお子さんが、そして保護者の方が成長して行かれれば幸いなのです。塾ミシガン高知はこういう塾です。
 睡眠負債の話が中学受験の話まで発展しましたが、人生の1/3は寝ていますからやはり睡眠はとても大切なものだと私は確信しています。睡眠についてもう一度見直されてください。
下記のHPを読まれると教室の考え方が、よりご理解いただけると思います。 
http://www.geocities.jp/pegasus_kochi_sanbashi/pic/chugakunyuushi.pdf
http://www.geocities.jp/pegasus_kochi_sanbashi/pic/ad3.pdf