総務省専門職 日給8000円 交通費なし月額16万円 

 働き改革を実行しようとする政府専門職の求人広告が、今話題になっている。
 政府総務省のサイバー担当の臨時職員を日給8000円交通費、ボーナスなし年収194万円で雇用するという話、高い専門性が求められてのこの低条件の募集に私も驚いてしまった。このITデジタル時代にこれだけのスキルを持った人が、この程度の雇用条件で雇えるものなのかとも思えるが、実際申し込みがあったそうで、条件を事前に納得済みでの雇用だからと、総務省は何も落ち度はない様子である。しかし安倍首相の話とは何か違和感を感じるのである。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180228-00010005-huffpost-bus_all
 私自身若いころ英語が教えられる方という条件で、ある所に応募したことがあるが、仕事は教えることだけでなく生徒の生活指導まで及び、月17日以上は働けない。もちろん残業はなく、交通費や賞与もあるはずもないから年収は大したことはなく、挙句2年弱で雇用は突然切られた。臨時的な話は突然終わるのである。真面目に働いていたので驚いたが、それが常だと聞かされ納得したのであった。当時は夜や週末に塾をやっていて逆に、そこでの経験を後々大きく利用させてもらった。20年以上も前の話だからもう時効になっているだろうが、上の条件は私の20年前の条件よりも、さらに厳しいものであるから驚いているのだ。
 結局正規雇用の職員の権利を守るために、臨時職員として雇用された人が一定期間で切り捨てられて、社会的貧困弱者となってゆくのである。派遣労働者も所詮はそれをやっている企業が、一番儲かるようになっているのだろう。何か釈然とはしないが、それが世の中というものなのだ。だから私は少しでも子どもたちに学力をつけ、立派な資格などを持つ社会人になってもらい、このような弱者にはなって欲しくないと願って、指導を続けている。