頭が超良すぎても・・・

 塾業をやっていると親の子に対する期待度の大きさを感じるし、それに少しでも応えようと頑張るのであるが、私は人生哲学的な教育観念から中学受験はやっていないから、http://www.geocities.jp/pegasus_kochi_sanbashi/pic/chugakunyuushi.pdf
進学塾で話題になるような世間離れした驚くような話は耳にしないが、やはりいくら頭が良くても生徒たちにはまず、人としての「修養」が必要だと、こういう話を聞くと改めて再認識するのである。
 親が我が子に、少しでも他の子よりは上で居てほしいと願うのは当たり前であるが、この問題を起こした人が子ども時代にもし近所にいたら、到底その子に勝たせたいなどとは周りの親たちは思わないであろうほどの、優秀な子だったに違いない。ひょっとしたら「神童」と言われていたかもしれないし、もし彼が中学受験のために通っていた塾があるなら、きっとそこの塾長は長い間彼を誇りにして、ある意味宣伝に利用していただろう。さらにそれから数十年後、彼がその県の知事にまでなった時には、きっとレジェンド(伝説)として生徒や保護者に語っていたかもしれない。でも今はそのすべての行動が彼の「人間的な未熟さ」によって否定されているのである。
 最難関の東大理Ⅲ医学部を卒業し数年後には弁護士試験にも合格、そして医学博士号を取得、政治家に転身し苦労の末地元の知事にまでなった人が、任期半ばで公的立場を忘れて独身とは言え女性問題であっけなく転落してゆく。彼の嗜好を調べ上げての、ライバル陣営のハニートラップではないのかとも考えないでもないが、五十歳にしてこういう人生の歩み方をするのも、普通の人とは違う「元神童」の生き方なのかもしれないとふと思った。また彼の通った塾の塾長にも会ってみたいと思ったが、改めて自分が実践している「人間性を第一に考える塾」は間違いがないと確信したのである。
 彼の履歴に興味がある方は新潟県知事をWikipediaで検索されてください。