連休とチケット制

 私の塾はチケット制を採用しているため、各生徒に公平を期するために、また一週間決めた日程を規則的に来てもらうためにも、祭日は開けている。それがこの塾に来ている生徒やその保護者はわかっているから、その祭日に授業があっても何か用事があれば事前に変更してもらって、確実に必要な授業を受けてもらえているのである。
 だからお盆やお正月の休みは授業がなければ、私の収入はない事になるが、来た分だけ料金をいただく方が自分がもし生徒だったとしたら、はっきりしていて良いと思うからである。自分が生徒だったとしたら・・・との運営方法は、チケット制でさらにキャンセルや時間変更が当日にもできる事まで当塾は可能にしている。
 この制度はここに来た全員の方から大変便利で良いと評価していただき、高知市内のみならず近隣の市町村からも塾生が集まる所以になっているようだ。事前予約が原則であるが、今の生徒たちはひと昔に比べて大変忙しく学校行事等やクラブ活動の日程時間変更も多いようで、一週間前に決めた予約が履行できない生徒も少なくなくて、そんな生徒たちにはフリーチケット制を利用してもらっている。確実に来られるその日に予約して来てもらうのである。当然その予約のキャンセル変更はできないが、生徒にしても私にしても余計な時間変更に手間を取られたくない思いは共通で、こまめに連絡してもらい予約してもらっている。
 なぜこんな面倒なことまでやるのかと言えば、塾に来てもらって成績を上げてもらいたいからである。個人管理がそれは大変で「ここまで面倒な事を塾がしなければならないのか、」と塾仲間にも言われたことがあるが、自分が生徒だったらできたらいい・・・という気持ちが原点にはある。しかしこの便利なチケット制にも最低限のルールはあり、それは生徒のみならず保護者にも厳正に守っていただいている。このルールが守れないなら、たぶんどこの塾も通うのは無理だろうし、そんな生徒を引き受ける塾は要らぬ手間で塾長は大変になるだけであろう。まして教育の一環としても良いはずはないのだ。