入試合否判定

  早いもので今年もあと三週間になりました。忙しさにかまけて自分の歳を忘れそうですが、老眼は進むし血圧は高めになるし、体力の衰えを少し感じ毎日鍛えています。気が付けば生徒の保護者は皆私より年下になっていました。数年前私と同じ歳の高校生のお母さんがいて詳しく聞くと、一回り以上上の兄弟がいるとの事で理解できましたが、元気すぎるお父さんもこのような結果になったら、考え物かもですね・・・。
 上に兄弟がいる高校受験生の保護者の方には、そんなに指導や心配もしないものですが、一番上の初めての受験ともなりますと本人より親の方が緊張するようで、いろいろ相談をされます。一番多いのは「今のままの受験勉強で果たして合格できるだろうか・・・」ということですが、私ははっきり合否を言うようにしています。まず学校でどう言われたか、そして他校の生徒もたくさん受験する一般模擬試験の判定、そして本人の性格や今までの定期試験の結果などを判断材料にします。合格はするだろうが、進学先の高校で苦労する生徒には、一つランクを下げるように話します。いつも成績が下のほうではやる気も起こらず、劣等感が高校時代の思い出になりかねないからです。決して無理や背伸びはさせませんし、それで高校でがんばり推薦で希望大学に合格した卒塾生もいますから、高校時代が苦しい思い出で終わらないように、がんばって欲しいと思います。
 高校入試は大学入試と比べれは数倍いや数十倍楽ですが、まだ精神的にも落ち着かない中3生にはやはりきついのですが、これを苦しみながらも乗り越えてがんばることで、多感な思春期に精神的にも大きく成長できるのです。ですからみんなが経験する高校入試は、目標に向かって勉強もするようになりますし、ある意味平等に私たちを鍛えてくれているのかも知れません。