2010年最終号

 早いもので今日はクリスマスイブです。毎年のことですが、仕事柄クリスマスや正月気分は極力教室では抑え、受験生を応援しています。塾によりましては大きなツリーを教室に飾ったり、はたまた先生や生徒がサンタクロースの格好をして授業に参加するなどと聞いたことがありますが、やはり私は受験生の精神的な気持ちを考えるとそこまでは出来ません。
 「冬来たりれば春遠からじ」とか「冬は必ず春となる」といいますが、これは自然の摂理を言い表したもので「どんなに厳しい冬も時がたてば暖かな春がやって来る。」という事でしょうから「辛い時もしんどい時も何とか耐えてやり過ごせば必ず春になるから・・」というような意味で使われるのしょうが、この「人生訓の言葉」がたまに受験生を励ます時に使われると、私は少々違和感を感じるのです。「どんなにしんどい受験勉強も自然に春がやってくるように、時がたてば楽になる・・・」ということでは決してありません!「冬が来たら春は遠くないから、早く春が来るように今がんばれ!」ということです。「冬は必ず春となる」ではなくて「冬を必ず春と成す!」の気持ちが受験では大切で、だから勉強をするのです。季節は冬でも受験生みんなの心に一日も早く春が来ることを、強く祈りながら指導する毎日です。高校受験本番まで50日を切り、大学センター試験までは約3週間です。ですから今回は受験生応援の言葉で締めくくりたいと思います。
 「君の手で必ず冬を春と成せ、我(塾)も一緒に春をつかまん!」
 これから2週間冬休みをいただきまして、明年1月7日にお目にかかります。今年もご愛読をありがとうございました。塾ミシガン高知 塾長 小笠原隆政