我が子を殺してまで中学受験させたいのは、親の愛情か・・・

決して中学受験を否定するものではありませんが、私には全く理解できません・・・少し猟奇的で異常な事件のようにも思いますが、この父親は自分を何様だと思っているのでしょうか・・・

東海テレビ発)

 3年前、名古屋市北区で中学受験を巡るトラブルで息子を殺害した罪に問われている父親。21日の初公判で父親は「殺意はなかった」と起訴内容を否認しました。  父親被告: 「死に至らしめたのは事実だが、殺意は持ってないし、刺してもいない」  裁判長の問いかけにはっきりとした口調でこう答えたのは、無職の佐竹憲吾被告(51)。

 中学受験を巡るトラブルで長男を殺害したとされる佐竹被告。初公判を通して犯行に至った経緯が徐々に明らかになってきました。  2016年8月、名古屋市北区の自宅マンションで長男で、当時小学6年生の崚太くん(当時12)の右胸を包丁で刺し、殺害した罪に問われている佐竹被告。  関係者によりますと、佐竹被告は名古屋の有名私立中学出身で、一人息子の崚太君も同じ中学に進学させることを希望していたといいます。  中学受験を控え、崚太君に勉強をさせようと日常的に暴力を振るっていて、事件に繋がったとみられています。

 21日の裁判員裁判の初公判。  佐竹被告は上下紺色のスーツに青のネクタイを絞めて出廷しました。  冒頭、「死に至らしめたのは事実だが殺意は持っていないし刺してもいない」と述べ、起訴内容を否認した佐竹被告。  弁護側は殺人罪ではなく傷害致死罪の適用を主張しました。  続く冒頭陳述で、検察側は犯行に至った経緯についてこう述べました。 検察側: 「崚太君が小学4年になる頃から、指示通り勉強しないと殴ったり物を壊したりして、激高するようになった」  そして、犯行前日には車で崚太くんを連れ出し、包丁で足を切っていたと指摘。

 21日の法廷では車のドライブレコーダーの記録も明らかにされ、佐竹被告と崚太君のとの間では以下のようなやりとりがあったといいます。 佐竹被告: 「入試やらせてもらってるだろ!お前の都合で変わるんか!」 崚太君: 「痛い、ごめんなさい」 佐竹被告: 「おれ、刺すって言ったはず!多少痛くても、ガチャガチャうるせえ」 崚太君: 「いててて・・・」 佐竹被告: 「俺が書けって言えば、死ぬほど書け。覚えろって言ったことは全部覚えろ」 崚太君: 「(泣きながら)わかりました」  また、犯行当日について、検察側は「佐竹被告が包丁を持って長男の部屋に行き、やりとりの中で殺意を抱き刺した」と指摘しました。

 これに対し、弁護側は佐竹被告は崚太くんに勉強をさせようと焦り、包丁で怖がらせていたとした上で、犯行当日については「包丁を見せつけ行動を改めさせようとした」「胸の傷は事故によって生じたもの」と主張。  さらに、犯行当時、精神障害のため責任能力が十分に備わっていなかったとも訴えました。

 21日の裁判の最後には崚太くんの母親がつけていた日記が検察側から朗読されました。  事件があった8月、母親はこう記していました。 崚太君の母親: 「今日も怒鳴り声。崚太が小さな声で『ごめんなさい』と謝る。私にも子どもにも暴力だらけ」

 中学受験を巡る崚太君への厳しい教育は愛情だったと主張する佐竹被告。  次回、24日の裁判では母親への証人尋問が行われる予定です。

  最終更新:6/21(金) 17:43  東海テレビニュースより