東京リボーン

 昨日NHKで放送された「東京リボーン 第三集 輸送革命 果てしなき欲望との闘い」は、大変興味深かった番組であった。国は少しでも我が国を豊かに発展させるために、その活路を海外からの輸入やインバウンドに求めているが、それを受け入れる国内のインフラはもうかなり限界に達しているというのである。それを何とかしようともがき苦しむ様子が番組の中で、浮き彫りにされていた。我々の日々の当たり前の生活は、このようなギリギリの限界の中で守られている事に改めて危機感を感じて、それを支えるプロ集団はすごいと再確認したのである。

 「とにかく今を何とか良くしよう」との行動は、数年先までは良くなるかもしれないが、その先更なる人間の欲望が存在すると、たちまち立ち行かなくなる恐れがあるのである。その付けをまた次世代に残すことが、良くない事とは分かっているが今はどうしようもないからそうしているのであって、その事柄は今の人類の共通の問題である。

 環境問題が問題視されて久しいが、寒いと暖房を入れる私たちだ。でもその温かさを得るには少なからずエネルギーが必要で、そのエネルギーを得るために我々は地球を汚しているのだ。しかし地球を守るためにその寒さを我慢できるだろうか、あらゆるものが地球を汚して作られるエネルギーで動いている現代社会において、その両方の問題を解決できないから我々はもがき苦しんでいるのである。

 紀元前の生活になど戻れるわけはないし、切羽詰まれば人類は英知を巡らせてその両方の問題を解決できるものと信じたい。

 都会暮らしは肌に合わない私であるし、今の生活は私の子どもの頃から比べると便利であるが贅沢でもあるようにも思うが、私の親の世代から比べればその我々の子供の時代の生活も贅沢だったであろうから、人間として生まれた以上はそれが宿命なのかもしれない。

 出された食事は極力残さないようにしマメに電気は決して、スーパーでは袋をもらわないようにしている私だが、小さく節約して大きく無駄なエネルギーを使っているような気がしてならない。東京の再生・復活(リボーン)の意味の番組をみて、あれこれ考えさせられた内容であった。詳しくはNHK「東京リボーン」で検索してみてください。

 

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