「家庭学習」ついて思う

     地元中学から今度の会報にと「家庭学習」という題で1200字の原稿を頼まれました。3月には配られるようです。 塾講師とではなく、一保護者としてですのでさりげなく塾を宣伝させていただきました。このような意見の発信が塾のカラーを決めていくのではないかと思います。急いでいるようでしたので、一日で仕上げ提出したら編集の方に喜ばれました。


           「家庭学習」ついて思う

皆さんがこの「会報 やまね」をご覧になる頃は、寒かった今冬もずいぶん春めいている頃だと思います。でも今は(2月中旬)三年生が、公立高校入学試験の後期選抜に向かってがんばっているまさにその時で、学校先生方の献身的なご指導にはほんとに頭が下がります。
    でも例年前期選抜の結果が発表になる度に、失敗した生徒の中に「下級生の時もっとがんばって成績を上げていたら良かった!」というような声を耳にします。いつ来るか分からない地震にまでに備えをする私たちですが、中学入学して三年後には絶対みんなにやってくる高校入試に、どうしてもっと一年生から備えをしないのでしょうか?
小学校の頃算数が苦手であれば、中学の数学はまず苦手でしょう。そして楽しみな英語も、文法などが始まると分からなくなってきます。それはお母さんもお父さんも経験して分かっているはずなのに、中三になっても受験の備えをしない子もいるようです。覆水盆にかえらずで後から焦っても、下級生の成績は取り返しがつきません。では、それにはどうしたら良いでしょうか?私の家庭のやり方をご紹介しましょう。
     家庭でも決まった時間に食事をすると思います。同じようにお子さんの勉強時間も決める事です。平日夜八時から十時とか決めた時間はテレビを見せない、そして必ず机に向わせる、その時間は親も出来るだけ静かにする・・・などの事を決めています。我が家は子どもの部屋が北にあり今年の冬は特に寒いので、暖房費を少しでも節約するために八時ごろから十一時ごろまでは、居間を勉強部屋にし「家庭学習」させています。一部屋だけの暖房で済み、家族はテレビなどは見ないで過ごします。身近でがんばっている我が子を見ていると、それくらいの協力は親として当たり前のように思えてきました。でも、どうしても自分でも出来ない場合や足りない場合は、塾などの力を借りるのも必要だと思います。東京では公立中学で夜間に塾の授業が行われている現在、学校の先生も塾の必要性は認識されています。
      ただ「家庭学習」とは勉強だけではないと私は思います。お母さんが子どもと一緒に、食事の準備をしながら家庭の味を伝えていったり、釣り好きのお父さんが、一緒に釣りに行ってその経験を教えたり、釣れた魚を上手に下ろしておいしい食べ方を伝授していくなども、立派な「家庭学習」と呼べるものではないでしょうか。どちらにせよ親子の信頼関係が、大切なことはまちがいありません。
保護者の一人として、親が我が子を信じ、我が子が先生を信じ、先生が私たち親を信ずれば、「家庭学習」を含めてすべてがうまく行く様に確信します。ありがとうございました。