人気の民間学童保育だが・・・

 私の塾は小3からしか預かっていない。以前までは小4からであったが、兄弟で来たいというケースがあり預かってみたら全く問題が無かったので、昨年から小3からにしている。教材も新たに揃えたのである。そしたら小2も・・・と言われそうであるが、やはり小2は小3に近い子と小1に近い子がいるのでどうしても手が掛かりがちで、小3の線を引いている。

  塾でなくて学童保育は、本来子どもを預かることを主たる目的の場所であるから、そこで躾やましてや学習指導を求めるのは論外だと思うが、都会ではそれを当たり前のようにしているのである。その分値段はとても高い。公的な学童保育施設の料金は高くても1万円はしないが、そこは5~6万円だとか。払える人は払えばよいとは思うが、そこまでしてその子が二十歳になって「普通のただの人」になってしまう事もあるのである。

 小さい頃から英会話を学ばせて中学校に入ったら、それまでの英語の勉強が全く違って楽しくないと、英語を全く受け付けず大嫌いになって英語が一番成績が良くない、などの話をよく耳にする。親が英会話と英語の違いが分かっていない事が原因だとも思うが、英会話スクールの講師も、英会話を小さい頃からやったら、将来学校で英語に困らず英会話ができるようになる・・・などと話をするから、おかしなことになるのだ。

 間違いではないが、我々は日本語がペラペラである、しかし国語がずっと成績が良かっただろうか・・・日本語と国語が違うように、英会話と英語は学校教育では別物なのである。そして子どもはすぐ覚えるがすぐ忘れるのだ。無駄にしないためにはずっと中学高校も英会話を習わせるか、親が勉強して教える事である。この話はこのブログで何度しただろう・・・。

 だから小さい頃は体を使う稽古事をさせるべきなのである。スポーツとか音楽とか、できれば小6か中学まではやらせたい。すると大人になってもその片鱗は残っているのであるが、英会話など保育園・小学下級生で数年やっても辞めてしまえば、記憶はすべてなくなってしまう。小学校だけで英語を習っても決してペラペラにはならない。そして塾で英語が分からない生徒に教える時に、英会話学習の経験者に英文法を教えるのがまた大変であるのである。

 「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのかもしれない。小さい頃は小さい時しか経験できない、「遊びや仲間との経験」をしっかりさせるべきだと思う。勉強は中学高校で嫌というほどやらなくてはいけないのだから・・・。

 

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