「赤ちゃん会」と「金婚式」

 高知新聞社主催の「赤ちゃん会」が、新聞業界最高の賞である新聞協会賞を今年授与されたという記事を目にした。80年間も主催してきた高知新聞社にはただ頭が下がる思いである。私も昔、追手筋の会場に我が子を連れて行った経験があるが、そこにいた赤ちゃんはまさに高知の宝のみならず、我が国の宝であると思ったことをよく覚えている。天使のようなその笑顔に心が和まない人はいないだろう。記事には私が生まれる前の「赤ちゃん会」の写真が掲載されていたが、時代は変わっても赤ちゃんを見つめる母親の優しい姿そして、屈託のない赤ちゃんの表情は今も変わらない。その横のページには金婚式の記事と写真が載せられていた。この人たちの中にも我が子を「赤ちゃん会」に連れて行った御夫婦も少なくないだろう。その赤ちゃんの赤ちゃんも「赤ちゃん会」に参加しているかもしれない。
 「赤ちゃん会」と「金婚式」の記事が同時に載ったのは偶然かも知れないが、私は地元高知新聞にはいつも我々県民の立場で、日々の暮らしを応援していただきたいと願うものである。今回の受賞、おめでとうございました。