55歳からのハローライフ第1話

 6/14、土曜のこの時間はあまりテレビをつけないのだがたまたまNHKを点けたら始まってしまって、先週このブログで私もキャンピングカーについて触れたところだったので、まじまじと見入ってしまった。主人公はかみさんを巻き込んではいけませんね・・・。自分の夢ですから、嫌がるかみさんは関係ありません。
 サラリーマンや役人は会社や組織を離れると年賀状がぐっと減り、それまで友人と思っていた上司や部下は疎遠になるものだと聞いたことがある。ましてや脱サラなどするために辞めてその始めた店に顔を出すからといっても、社交辞令だそうで上司も部下もまず来ないそうだ。
 塾はと言えばかつての教え子が成長して近所で塾を開いたり、何も知らない学生をなんとか一人前の塾講師に育てたら、ごっそり生徒ごと持っていかれて近所に独立されたとか聞くと、うかうかもできない。でも塾フランチャイズ(FC)の営業にうまい話を聞かされ、結託した一見はやっている教室を見せられると、人間というものはその先のすべてが、バラ色に解決する成功話が待っているように錯覚してしまうのである。うまくいかなくてもFCは見向きもしてくれないし、そんなに簡単に成功したら巷には塾があふれかえっているだろう・・・。
 悪いことは言いません、大事な退職金は悔いのないように自分のためにお使いください。時間と余裕があるなら5〜600万のキャンピングカーも良いでしょう。でも日常生活の街乗りを兼ねようなどと思ってはいけません。まずはあなたの今までのご褒美のためにだけに、貴方だけで楽しみながらお使いください。新たな挑戦に第二の人生をかけるのは勝手ですが、もしうまくいかなかったら・・・という事を考えておくべきです。何かを始めるとなると既存の同業者が競争相手になるわけです。勝てる自信はありますか、それでもやるならやはり自己責任が取れる範囲で行うべきでしょう。60歳過ぎて自己破産など悲しすぎますから・・・。明日はまた違った内容の第2話 http://www.nhk.or.jp/dodra/hellolife/html_hellolife_story02.html が放送されます。

NHK55歳からのハローライフ第1話「キャンピングカー」
富裕太郎(リリー・フランキー)は58歳で早期退職した。
そしてキャンピングカーで旅するという夢をみるが、
妻の富裕凪子(戸田恵子)に反対される。

そこで再就職のために行動するが、現実は厳しい…。
キャリアカウンセラーの仲西(小林高鹿)にも厳しいことを言われ、
さらによくしてもらった取引先の社長にも冷たくあしらわれ…。

夢の世界

コーヒーをいれる富裕太郎(リリー・フランキー)。
外を眺めている。
そこに阿立(長谷川博己)が登場。
妻の富裕凪子(戸田恵子)は絵をかいている。
太郎は定年退職後、
キャンピングカーで旅をするのが夢だったのだと阿立に語る。

そして現実へ。

太郎は定年退職を決めたその日。
社員の人たちに温かく見送られる。
その夜に
妻の富裕凪子(戸田恵子)、
娘の富裕美貴(市川実日子)、
息子の富裕進武(橋爪遼)に
「退職したから、キャンピングカーで全国を旅する」と発言。

次の日。
凪子に反対される太郎。
凪子も絵の教室をしていて、
まとまった休みがとれないのだという。

親友の駒野(ピエール瀧)に相談。
彼の定年後はカナダに移住することだという。
離婚している彼の子供は不登校になり、
もう一人の子は海外にいるそうだ。
つまり
その海外の子の方に移住したいのだという駒野。

会社の成績だけが人生なのか?と疑問に思ったのだという。
さらに先例がないため、
定年後の生活は不安だと思う。
「定年後の生活は幻想なのか?」二人は語る。

太郎は長男の進武にも相談する。
進武は賛成だけれど、
なぜ妻の凪子が反対する理由まではわからないと言う。
「誰が何と言っても、決めたことはやる」
と生きていた太郎の迷いに、
息子は戸惑う。

太郎は強気の営業を貫いていた。
しかし、
その営業のスタイルを古いと自分で感じていた。

太郎は
娘の美貴(市川実日子)にもキャンピングカーのことを相談。
「再就職したら?」と言われる。
太郎「行きたい時に自由に行くのが旅行」
美貴「忙しい時に行くから旅行は楽しい」と食い違う。
そんな娘に、
「正しいことばっかり言ってると彼氏できないぞ」と忠告。
娘は税理士になるため頑張っているようだ。

太郎は、
営業時代の取引先の社長である篠原(中村育二)に相談。
「働かせてくれないかな?」とお願いする。
しかし断られてしまい、
太郎は意気消沈する。

さらに取引していた会社に連絡するが、
相手にしてもらえない。
太郎は、
営業のベテランとして迎え入れられると自惚れていたが現実は違っていた。

今まで会社の力でやってきたことが身に染みてわかり、
そのことを、駒野(ピエール瀧)に見抜かれる。

太郎は凪子に「キャンピングカーは延期」と伝える。

そして履歴書をかき、
就職支援のサービスを受ける。
そこには相談員の仲西(小林高鹿)がいた。
資格はある?
英語は話せる?
部下に女性は多かったか?
様々な質問と苦言を呈される。

そこで
林(田山涼成)と出会う。
林も、
前職で活躍していたらしい。

しかし今では、若い仲西のような男に
「自分史をかけ」などと言われる現状が嘆かわしい。

その現状を、友達の駒野(ピエール瀧)に言う。
会社人間だった二人は、
会社を離れれば何もない…。
意気消沈する太郎に、
駒野は「キャンピングカーで旅の計画はどうなった?」と聞く。

太郎は凪子を再びキャンピングカーの旅に誘うが、
断られてしまう。
太郎は、
息子と娘にも励まされる。

太郎の体に異変が。
病院へ運ばれる。
更年期などによくみられる、喉の異常。
「就職の苦しみでは?」と凪子は心配する。
その日、
太郎はキャンピングカーに襲われる夢を見る。
朝日を浴びながら新聞を読む太郎。
吠えてる犬の声を聞き、イライラし暴れる太郎。
(ついにストレスが爆発した…?)
凪子はそんな彼をなだめる。

そして太郎を心配し、
「キャンピングカーで旅に出よう」という凪子。

再び太郎の夢
キャンピングカーが勝手に動き出す。
追いかける太郎。
太郎「あれは俺のすべてだ?」
凪子は「あたしは何なの?あなたは物やスタイルにしか自分をもてないのよ」と問う。
太郎はこれまでに自分の物質的なものやスタイルにこだわってきたが、
その考えが幻想であったことに気付く。
凪子ではなく、そういった幸せな家庭の雰囲気に憧れていた?
キャンピングカーに乗っていたのは、
もう一人の太郎だった。

謎の男・阿立(長谷川博己)は心療内科の先生だった。
太郎が変な夢をみるのは、
キャンピングカーも再就職も幻想だったからでは?と仮設するが、
阿立はそれを否定。
彼が夢をみるのは、
人には人それぞれ固有の時間がある…ということに気付いたからだと言う。
それは他の人間にはいじれないもの。
普通の人はそれに気づかず人生を過ごす。
しかし、
太郎は会社から離れて気付いてしまった。

凪子は絵を描く。
その場所にコーヒーをもっていく太郎。
太郎「色々迷惑かけて悪かったな」
凪子「お互い様でしょ」
太郎「時々絵を描いてる傍にいてもいいかな」
凪子は太郎の言葉に涙する。
太郎「こういったことから始めようと思う、二人で夢をもつのは、その先でいいよな?」

走るキャンピングカー。
(夢をかなえた…?)