小学生 都道府県の覚え方今昔(いまむかし)

 9月29日付の高知新聞朝刊に「都道府県が覚えれん」という題の小学5年生の詩がやまもも欄に載っていた。私も50年前には苦労して覚えた記憶があるが、不思議な事にこのころ覚えた我が国の県庁所在地や河川、山脈山地そして湾や半島名は今でもはっきり記憶していて、実生活に役立っている。
 当時の先生は覚えさせるのも厳しかった。まず地図を指さしながら名前が言える事、そして言えたら全部漢字で書けなければ合格出来なかったのだ。でも先生はそれらを小学5年生が全部覚えることが容易でないことを知っておられ、地方別に何度も何度も毎朝プリントを配り、繰り返し気長に我々を指導してくれてみんな合格できた。
 当時も「覚えるまで帰れんでぇ〜。」とか先生に言われたかもしれないが、さすがにこの詩を書いた小学生のように夜までかかってパジャマがいるとか、晩ご飯をどうしようとかは考えず、ただひたすら早く帰りたくて繰り返しプリント問題に励んだと思う。
 世の中は21世紀、時代は変わっても「都道府県覚え」は小学5年生にはやはりしんどい課題だが、昔のようにがむしゃらに書いて覚えるのも一つだが、パソコンやパズルそして新聞記事やニュースなどを利用し五感を使って繰り返し覚えてみると、割と楽に覚えられるものである。ぜひお試しあれ!