夢の実現とは・・・

 連休中に大学時代からの旧友から「やっと自分で書いた本が出せた!」とメールをもらい、インターネットでその書籍を調べてみた。先月発売されたばかりのようだがもうすでに大手書籍販売のポータルサイトに、紹介されていたのである。かなり前だが、小説を書きたい・・・というような話を聞いて「まずその夢を実現するためには今何が出来るかを考えて、確実に実行していけば必ず夢は叶うと信じて行動する事かな・・・」というような事を話した覚えがある。そして、いわゆる小説学校に通い小説の書き方の基本を学び始めたようだ。それからは年賀状をいただくくらいのことしか様子は分からなかったが、書面に「夢の実現に向けてがんばっている!」と毎年書いてあった。私は喚起を促す意味でも「俺が目の黒いうちにしてくれ。」と書いてしまった事もあり、今思えば気心の知れた旧友とはいえきついことを言ったと反省している。まだその作品は読んでいないが、長い構想の中に熱い思いを秘めた作品にちがいないだろうし、大手全国紙でも新刊として紹介されたようだから、なかなかの出来栄えなのだろう。凄いと思った。あきらめない限り夢はかなうのである。
 ふと自分の今の夢とはなんだろう・・・と考えて見る。元気で健康で教室の生徒全員の成績の向上と志望校への合格だろうか、そう家族の安泰も常々考えている。でもこれは夢ではない、願いなのだと今わかった。自分の夢、もう一度外国で勉強してみたいとか田舎暮らしとか思いもするが、今は苦労しながらも精一杯今を家族や友人や塾生の幸せを願いながら元気でがんばれる事かな・・・などしか浮かばないが、確実に自分の人生の時間は減っている。
 さし当たっては6/6に開催される小学英語コース学習会の成功である。私の基本としたミシガンメソードはあくまで根本理念であり、日本人への実践方法は私自身が研究編み出してきたもので言わば「ミシガン宗家小笠原流」と言っても過言でない。アルファベットの発音方法やLとRの違いの発声方法など私が考案したものである。永年知り合いの先生に「小笠原先生は昔と同じやり方を終始今でも貫かれていますね、最初はこの先生あまり進歩していないのでは・・・と思いましたが、良く考えると言葉を人間が覚えるのに方法はこれ以外になく、普遍的な理論を気長にずっとぶれないで指導されているのだと最近は思えるようになりました。」と言っていただいた。私が英語科の博士課程でも済んでいればそれは大きな説得力があり、「小笠原流」はもっと早く認知されていたに違いない。でも今の現状で少しでもこの方法を広めることが自分の使命であり、夢なのだろうと思うのである。口伝ではなくて、書伝で私のやり方を残すのも私のこれからのライフワークかもしれない。
人生一度、夢の第一歩をかなえた旧友に乾杯!