BYOD授業

 ついにやってきた「BYOD(Bring Your Own Device)」授業である。
https://news.yahoo.co.jp/byline/yukiigarashi/20181126-00104986/
パソコンやタブレットを学校がそろえるのではなくて、自分のを学校に持ってきて授業に使うのだ。公立ではなかなか考えにくいが、タブレット端末はそんなに高いものではないから、高校入学時に買い求めてもらっても良いように思う。
 まさに私が塾でやっている授業で、デジタルディバイスを使うだけでなく、アナログ的にもノート学習もさせているようだ。学校が全面的にタブレット授業に変わったら、塾の授業はすぐタブレット授業に変わるだろうが、その動きはまだまるで感じられないのである。社会の変化に教育行政が付いて行けていないのだ。
 高知のある私学では中1の生徒が月に一回学校にあるノートパソコンで、ネットを使ってフィリピンの英会話授業が始まっているようだが、それをどう英語の授業に繰り込んでゆくかが今後の課題であろう。中1生にとってそれは楽しい英語の時間だろうが楽しければ楽しいほど、今後の英語の勉強内容とのギャップを知ることになるし、英語の試験科目に英会話が始まったらそこの生徒は、英会話学校で試験に出そうな会話だけを習うようになる。そんな風潮が良いわけはないからやはり英語教育は、会話がある程度できる事を主眼に目指す方針に変えるべきだろう。いくら習っても使わなければすぐに忘れてしまう英語、第二公用語にでもしないと、国民の多くが英語が話せるようにはならない。入試では国語の試験のように捉えられているからである。それなら国語で論理的な解説をできるような口頭試験を導入したらどうだろうか、話せる英語を我が国が目指すのなら、極論から考えると入試からは英語を外すべきではないかとも思う。
 高知には国際中学高校というのができた。英語のスペシャリストを育てるのが目的であるようだが、将来わが県の英語の先生はこの学校出身者で占められているだろうか、教員採用試験には英語だけの試験ではないし、この高校以上の偏差値の高校も存在しそこの生徒の英語力はかなり高いから、逆に対抗意識がその他の学校出身者には芽生えるかもしれない。また早くから国際学校を選ぶのはいいが、みんなが英語が流ちょうに話せるものではないだろうし、英語が自分に合っていないと感じて違う勉強を目指す若者もいるだろう。あくまで英語を通じて広い視野が見られるようになることが大切だと思うのである。日本の国際化は今後どう発展してゆくのだろうか・・・