英語と英会話

 先日高校時代の同級生から「高知へ帰ってきて友人と飲んでいるから飲みに来ないか」と連絡がありました。久しぶりでもありお互いの変化には触れずに、楽しい時間を持っていましたら、ある方が、子どもが海外にいるから英語が話せる私がうらやましいとのことでした。確かに英語が通じる海外に行ったとき、英語が話せれば大変便利です。たとえ話せなくても数字の言い方を知っていれば、買い物やレストランなどで役立ちます。ですからどのような事を勉強すれば英語が話せるだろうかと聞かれたのです。英会話をメインで教えていた時よく主婦の方などから聞かれたことですが、人によって大変むつかしい問題です。
 まず、外国に行くとかいう目的がないと続きません。ある人などは「道を歩いていて見知らぬ外人さんに道を聞かれたときに、さらっと流暢な英語でその行き先を教える事ができたらよいと思います・・・。」との話を聞きました。たぶんその時その方の友人などもいて英語をさりげなく使う事で、教養あふれるお友達として見られたいのだろうと想像して聞いていました。「それなら日ごろから相手の言っている事がまずわかるように、聴く訓練から始めましょう・・・」とお話しすると、その方は「聴くことよりも話がしたいのです。外国人の先生いらっしゃいますか?」と聞かれて「非常勤ですがいます、でも初心者の方が時間数千円も払って個人レッスンするのはもったいないでしょう、英語のわからない人が英語で英語の授業を受けてもあまりわからないかもしれませんから・・・」と諭してもやはり外国人の先生に習いたがるのです。
 後に体験授業で外国人の授業を受けましたが、半ば日本語でのサロンのような授業を楽しんでおられました。「どうですか?」と聞くと、「基礎が大切ですね、先生の言われるようにある程度英語が分かるようになって、外国人の先生にはその先生しか習えない事を学ぶことが大切だと分かりました。」それで基本を私が日本語で教えて何か目標があれば良いとの私のアドバイスで、英語検定3級に挑戦されました。学生が勉強するような英検の勉強ではなくて、教本の内容を英会話教材として指導して発音まで教えてたのです。なぜなら私は英検3級レベルの英語が聞けて話せて読んで書ければ、海外旅行など心配いらないとの確信があるからです。半年後難なく1次も合格し面接試験では大変褒められたようです。それから海外旅行に一人で参加されるようになりました。私はその方に「英語はある程度でき始めると習うよりは自分で勉強して、実践で身に付けていかれる方が勉強になりますよ。」とお薦めしてその勉強法も伝授しました。その方もこつこつラジオ英語講座などで勉強を始められたのです。最後の授業の時に「先生の言われる{英語と英会話は違うけれど最後は同じ}と意味が最近分かってきました・・・。」と話していただきました。
 今は塾の形態でまずは成績UPと進学を目標にしていますが、もうしばらくしたら先に述べたような教室もまた始められたら良いかなとも思います。知らない外国人に英語で道を聞かれてさらっと英語で受け答えができるようになるには、やはりある程度の勉強時間が必要だという事ですね。
「英会話 あなたを知的に飾ります。知的なおしゃれ、英会話」20年前のミシガン英語教室のキャッチコピーです。

1/29 設定ミスによりしばらくの間このブログが閲覧できなかったことを、陳謝いたします。