やはりプロはプロです

 明けましておめでとうございます。年末12/30より1/3までお休みをもらいました。とは言っても1/2,3は土日ですから、実質の休みは3日間かもしれません。その間やはり教室で雑務をしていました。「仕事を引退したのでボケ防止に、近所の子どもたちに勉強を教え始めるつもりだ」という知人がいて、その善意が長く続くことを祈りながら話を聞いていました。

 ボランティアですからきっと無料で教えてるのだと思いますが、一人二人の気心の知れた近所の子ならまだしも、3名を超えてくると経費も掛かってくるので、なかなか最初のボランティア精神は続かなくなってくるのです。善意で教えてもらっているから、習っている方も無理も言えませんが、約束の日に都合が悪くなると無料ですから、どうしてもその授業は休みがちになります。そして教えてもらっている授業が、その生徒が分かるかどうかは先々わからないのです。当然3名もいればわかる子わからない子が出てあたり前なのですが素人の先生は、なぜ教えた事がわからないのかがわからない事が多く、わからない事を自分の教え方のせいにしたり、はたまたその生徒に原因があるようにも思ったりします。両者結果など考えないボランティアのはずが、やはり成績や入試合格などの結果にこだわってしまいがちですから、やっている方も「無料で教えているのだから」、習っている方も「無料教えてもらっているから」という縛りに、潰されてしまいがちになります。

 塾の場合教える方も受ける方もそれぞれの立場で責任もありますから、互いに無責任にならないように「有料」にした方が結果的には良い訳です。私は塾のプロの講師ですが、我が子にはやはり教えられませんでした。わからない我が子に、だんだん腹が立ってくるからです。ほかの生徒に交じって自習はさせていましたが、ほかの生徒の様には我慢強くとても指導はできなかったです。

 我が子を指導して東大に入れたと、その様子を本に書いた塾の先生もいらっしゃいましたが、私には到底無理です。しかし話は違いますが、歌舞伎などは親から子、そして孫に伝えるものだそうですから、何代もそういう家系が続けば可能なのかもしれません。

 星の数ほど塾はありますから、やはり結果を求めるのなら「実績のあるプロ」にお金を払って習うべきです。そうすれば結果が良くなくても、我が子は悪くなくて塾のせいだと親は思えるからです。