政治的にいろいろ物議を事前から醸した、北京オリンピックが昨夜閉幕した。開会式同様中国では、著名な映画監督が演出を担当しているとかで、なかなか映像的にも見ごたえのある式だったように思う。いろいろ判定や規定違反問題も取り出さされて、当の本人には、納得のいかない結果に終わったアスリートもいたようで、特に男子フィギュアスケートの羽生結弦選手の試合後の「命がけで努力しても、報われない努力もあるのだと思い知らされた・・・。」という言葉には、何も言えなかったのである。やはり結果が大切なオリンピックにおいて、本人の努力は想像を絶する物であろうから、軽々に素人の我々が「努力は必ず報われるから・・・」などと言ってオリンピアンを慰めるべきではないとも思うし、そのオリンピアンの彼からのこの言葉は、大変重いものだと感じている。
私だったら、しばらく自暴自虐生活に落ちてしまうかもしれないが、有名人の彼はそんな事もきっとできないだろうししないとは思うが、やはり思いっきりここは落ち込んでみるのも、心の再スタートを切る上でも必要な事のようにも思う。こんな時人は「すべてを受け入れて次に進むべき方向を考える・・・」と言ったりするが、それは決して我々の様には落ち込まないという事ではないだろう。泣きたいくらい辛ければ泣けばいいし、しばらくスポーツなんかできないと思えば、休めばいいのだ。しばらくその世界から身を離して、考えてみるのも良いと思う。そして報われない努力をまたしても良いと思ったら、また挑戦してみるのも良いし、もう嫌だ!と思うのなら辞めればいい。しかし人生においてその報われなかった努力は、また違った形できっと生きてくると思うし、役立つと思うのである。
卒塾の季節、生徒数が減るから生徒募集もしなければならないし、そのためにも努力して募集チラシも作り撒かなければならない。しかしその努力は思う様には報われないようにも思うが、
やはり自分の信じる塾としての最良の道を選択し、塾に来る全員の生徒たちを塾長の私が直接指導監督するやり方を続ける所存である。完全個別指導と塾生の便宜を第一に考えて、若いアルバイト講師などがいる企業的な塾のやり方は、絶対しない塾であり続けるのである!
この点が私の塾の誇りであり、38年間続けられてきた理由だとも自負をしている。