Top Gun 確かに面白かったですが・・・

 私も2回見ましたが、ここまでくるとこの人たちは「病みつき」を通り越して「中毒病」ではないかと思うくらいです。人間って意外と単純に危険な人生を決めるものなのですね。

視野一杯にスクリーンが拡がる席で鑑賞する事を薦めます。飛行機酔いみたいな気分になったら、それがまさにこの映画の醍醐味でしょう。ある人は84回見たとか映画代が15万円を超しています。

“追いトップガン”ハマる理由 84回鑑賞した強者も…自衛隊に“志望者”倍増

(「グッド!モーニング」2022年8月18日放送分より)

公開から2カ月以上経ったにもかかわらず、いまだにチケットの争奪戦が繰り広げられる「トップガン マーヴェリック」。映画を何回も観る“追いトップガン”という言葉まで生まれる人気の理由を取材しました。

■“110億円”突破 コロナ後の実写“初快挙”  都内の映画館では、公開から2カ月余り経った「トップガン マーヴェリック」は平日にもかかわらず、チケットは完売。その勢いは止まりません。  上映直前の観客席をのぞくと、熱気に包まれていました。  1986年に公開された「トップガン」の続編となる今作。アメリカ海軍のエリート養成機関を舞台に、パイロットたちが絶対不可能と思われる任務に挑戦する物語です。  日本での興行収入は、110億円を突破。新型コロナ流行後の実写映画として、初の快挙となりました。この快進撃を支えているのが…。  20代カップル:「僕は5回目になります」  60代夫婦:「16回目ぐらいだと思う」  男性:「きょうで39回目になります」「(Q.39回!?)圧倒的な爽快感と没入感が体に染み付いて、中毒の症状です」  何度も劇場に足を運ぶ、いわゆる追いトップガンをする熱心なリピーターが後を絶たないのです。一体なぜ、何度も鑑賞したくなるのでしょうか?  追いトップガン7回 50代:「臨場感がものすごくあるし、本当に自分がコックピットにいるような感じは受ける」 ■大迫力の飛行シーン 俳優も3カ月“訓練”  理由の1つが、大迫力の飛行シーン。リアルさを求めるため、CGは使わず、コックピット内に設置した6台ものカメラで広がりのある映像を実現しました。  実際の戦闘機に乗っての撮影では、想像を絶する過酷なG(重加速度)が掛かるため、俳優陣には、それを耐えながら演技ができるように、3カ月にわたり訓練が施されたといいます。  追いトップガン2回目 50代:「映像と音響が芸術作品みたいな感じで、ストーリーが分かっていても観る度に感動する」  撮影時から様々な上映システムで観客に観てもらうことを想定して作られたこの作品。通常の上映を観た後、270℃のワイドな映像と、座席が連動する「4DX SCREEN」という、ハイグレードな上映システムなどでも観るという人が続出しています。 ■36年前から「伏線の回収」 親子で鑑賞も  そして、追いトップガンをしたくなる2つ目の理由が「伏線の回収」です。  トップガン初鑑賞 10代学生:「きょうも午前中に前作を見て」  追いトップガン3回 10代学生:「準備してから、きてもらいました」  追いトップガン2回 60代:「(きのう)前作を観たんです。そうしたら、あーってつながって、色々絡み合ってて、すごく面白い」  今作を観た後に動画配信サービスなどで前作のトップガンを鑑賞。その後、再び劇場を訪れて、36年前からの伏線を回収しながら楽しむ人が多いのです。  また、若い世代が親を誘って再び鑑賞するケースもあります。  追いトップガン2回  20代娘:「(Q.おすすめしたような形?)そうですね。1回観て、すごく良かったよって言って、一緒に。父が元々、トップガン好きだったので」  トップガン今作初鑑賞 50代父:「最初のは観てるので、世代的に。こうやって一緒に来られるのは、すごくうれしい」 ■84回鑑賞!?一日6回も「あすへの活力に」  そして、なんと84回も観たという強者に取材をすることができました。  追いトップガン84回 40代:「つらいので、きょうは観に行くのやめようと思っても、夕方になるとちょっと元気出てきて。やっぱり、きょうも行こうかなって思って、行ってしまう」  一日最高6回も観たことがあるというこの女性。体がつらいときでも、映画を観ることであすへの活力になっていると話します。  追いトップガン84回 40代:「あした、仕事頑張ろうって。映画のなかの人物たちが頑張っているから、自分も頑張ろう。次、また見に行くぞ、また頑張ろうって、繰り返して自分を奮い立たせてというか。きっとこの先も、これ以上、引き付けられる映画は、出会えないんじゃないかという不安もあります。それぐらい、自分のなかでは、結構かなり大きな作品」 ■サングラスも品薄に…「例年の倍以上売れ」  トップガンブームは、劇場で観るだけにとどまりません。  人形用にトップガンの服を自分で作ってしまう人やコスプレをする人など、楽しみ方も広がりを見せているのです。  拡大している“トップガン現象”。このメガネ店では、映画の影響で、品薄となっている商品があるということです。その商品を見せてもらいました。  めがねお~御徒町店・桑原博志店長:「こちらが、『トップガン マーヴェリック』で使われたモデルになります」  レイバンの「アビエーター」と呼ばれるサングラス。前作に続き、今作でもトム・クルーズさん演じるマーヴェリックが愛用しているモデルです。  桑原店長:「かなり売れています。例年の倍以上売れています。その他に、今まで使われていたアビエーターのモデルを持ち込んで、レンズを度付きに換えたりとか、そういう方も非常に増えています」  品薄状態は続いていて、追加発注をかけていますが、入荷は未定だということです。 ■自衛隊にも“トップガン効果”志望者倍増  トップガン現象の影響は日夜、日本の防衛を担っている自衛隊にも及んでいました。  自衛隊群馬地方協力本部 2等空佐・宇田信一さん:「今年については倍以上という数で、非常にありがたいなと感じている」  日本での興行収入が110億円を突破するなど、空前のブームを巻き起こしている「トップガン マーヴェリック」。その影響は、今月、自衛隊が開催した航空学生を志望する人に向けた説明会でも表れていました。  自衛隊群馬地方協力本部 2等空佐・宇田信一さん:「海上自衛隊のマーヴェリックと、航空自衛隊アイスマンが来てますので…。ここ笑うとこですけど、笑いとれないので…」  海上自衛隊航空自衛隊から現役のパイロットが講師として招かれ、時折、「トップガン」の話題を盛り込みながら行われた、この説明会。今年は、例年以上の手応えを感じているといいます。  自衛隊群馬地方協力本部 2等空佐・宇田信一さん:「(参加者は)ここ2、3年だと10名前後で推移していたので、今年については倍以上という数で。これ(映画)を観て、興味を持ってくれた方が少しはいたのかなと」  実際、36年前に前作「トップガン」の映画が公開された時も、航空学生への応募者が、前年の2割近く増えたといいます。この日、説明会に来ていた若者の中にも…。  航空学校への志望者:「トップガンを観てモチベーションを上げて、勉強をやっていこうというのにつながった」 ■自衛隊パイロット「初代を観た時に…」  パイロット志望者の増加に期待を寄せる自衛隊。近年、航空学生への応募者が減少傾向にある一方で、日本を取り巻く安全保障の環境は厳しさを増していて、パイロット養成の重要性が高まっているからです。  講師を務め、自身も戦闘機に乗っていた経験を持つ航空自衛隊パイロットは、次のように話します。  航空自衛隊 3等空佐・濱井佑一郎さん:「初代のトップガンを観た時に、こういうかっこいい世界もあるんだというところで。そこから、戦闘機パイロットっていうのを意識するようになりました。毎日は、厳しい日々でした。かっこいいとか、楽しいっていう世界ではなかったです」  広がりを見せるトップガン現象。この勢いは、まだまだ続きそうです。