塾長からのご質問メール

八月です。暑いですね、暑中お見舞い申し上げます。今年は梅雨がとても早く上がって夏の水不足が心配されていましたが、七月には線状降水帯の豪雨が発生し、いつもの梅雨末期のような被害が日本各地で出ました。各地方の塾長はいかがだったでしょうか、まだまだ水の被害や台風被害が予想される今月ですが、どうか損害保険などにも入って、できる限りの備えはいたしましょう。コロナもやはり心配です。

先日ある塾長から

「自習室を完備したら週2回しか塾に来ない生徒が、朝から開いている時間に来て涼しい教室で宿題を毎日何時間もやって行くのです。少しでも生徒のためにと思って始めた事がなんか想定外の使用をされて、電気代も高くなりましたし、自分も朝からはきついです。小笠原先生の教室は休み中、自習室はどうされていますか?」

とのご質問を頂きました。

一時期、塾では「空調完備の無料学習室が自由に使えます!」というのが必須のように思われていました。とは言え、夏場に朝から開ければ、管理する塾長が夜遅くまで拘束されるのは始めた時から覚悟の上でしょう。そんな事を思いながら

不本意に使用されていると感じるなら、何か具体的な対策を講じる事です。自習室の使用時間を変えるとか、有料にするとか、いっその事自習室を止めるとか。ちなみに私の教室には自習室がありません。塾では塾でしかできない学習のみをさせることで三密や塾漬けを避け、その後は自宅で自主的に勉強できるよう生徒を日ごろから鍛えています」

と伝えました。塾で面倒見れば切りが無いと思いませんか?今の電力料金の高騰は激しいですから、無料自習室をするには高すぎるでしょう。塾長も一日中教室にいたら、疲れも増すでしょうしマイナスになっていると思えば止める事です。

ここ数年コロナ禍で厳しい経営状態が続いています。ある塾長から以下のような相談メールも受け取りました。

「小笠原先生、毎月のコラムを拝見させていただいています。先生にはユーザー会でお目にかかり……(中略)……塾経営が厳しく今後どうしようかと考えています。プログラミングもやっていますが、私一人なのでみられる人数も少なく、なかなか収入アップにはつながりません。もう少し本腰を入れたらよいのかとも思いますが、塾がうまく行っていませんからなかなか本気でできないです。私は理系が専門でeduplus+を入れて全科目が指導できる塾になれました。eduplus+は小笠原先生が推進されているワンオペレーターで出来ますから、これ以上私に合った「一人でできる塾経営」はないと思ってやってきました。しかしコロナの影響をもろに受けて生徒はここ2年間で半減しました。今はプログラミングで何とかしのいでいますが、このままでは塾がダメになってしまうのではないかと、カンフル剤的に今はやりのAI教材をお試しで使ってみたのです。

自分としてはなかなか面白い教材だなと思いまして生徒にもやらせてみましたが、生徒によりましては、さかのぼっての学習をとても嫌がります。ただでさえ嫌がる「前にさかのぼっての学習」を各生徒にやらせていると、大変時間がかかることも分かったのです。そして……(中略)……お金もかかりますし極近所の塾もあちこち導入している教材です。何より、テスト対策の事もあり今学校で習っている内容を早く理解したいと言う生徒の気持ちを考えると……今回のご相談は、こんな時に先生なら生徒にどう対処されるだろうかという事です。……(後略)……」

時々メールをいただく塾長さんですが、やはり日々の経営の大変さがひしひしと伝わってきます。私はそのAI教材の内容を詳しく知らないのですが、全国で2500以上の教室にもう導入されているようで、全国の近隣の塾同士でその教材導入の宣伝をしているような話を、聞いたことはあります。

私は
「一般に拡がり過ぎて、逆に使いにくいのではないですか?経営が苦しいのにまた新たな慣れない教材を入れて、今のその悩みが解決できますか?多分その教材は今使っているeduplus+以上の教材費が必要でしょうから、成果が出るまでは今以上に苦しい経営が続くのではないでしょうか?」
という事を伝えたのでした。

ライバル教材を否定するような事は言うつもりはありませんが、私は今使っているeduplus+に惚れているのですね。

商売では「三惚れが大事だ」と言います。「仕事に惚れ、土地に惚れ、かみさんに惚れる」事を一般には言いますが、私は塾業では「一緒にやっている仲間に惚れ、生徒や保護者に惚れ、そして扱う教材に惚れる」と解釈しています。特に教材は100%全員に合う教材などはまずありませんがeduplus+は私が今まで使った中では、大変多くの生徒に有効で指導に役立ちます。高校受験でも長く全員合格を達成できているのが証拠です。また長く使っていますから毎月の支払いも消費税が増えたくらいですし、大体内容は各科目頭に入っていますから素早い対応もできます。生徒によっては特別講座の教本やまとめ本なども使用しています。これを言うと『小笠原先生はベテランだからですよ……』などと言われそうですが、毎年新入生が入ってくるとその生徒に対しての指導はZEROからのスタート。ベテランも新人もやることは一緒なのです。

最初の自習室の話や流行りの教材の話など、資金や体力に余裕があれば、有効と思える事や新しい教材を導入してもよいでしょう。しかし目的は生徒の成績を上げて目標の志望校に合格させることですから、無駄と思う事や続かない事は止めるべきです。私はやはり塾は、塾長自身の各生徒や保護者への直接的な人的貢献が一番必要で大切であると考えます。 

気になるコロナ感染拡大の再燃

 コロナがまた拡がっています。しかし国は経済状態の停滞を心配してか、今回は何も対策に当たる政策は行っていませんが、やはりコロナになって困るのはその本人であり、家族です。そしてコロナのために仕事を休まれる企業です。患者数は爆発的に増えていますが、今回は症状が比較的軽いので病床使用率が低いのと、重症化になりにくい、そして亡くなる人が少ない事が原因で、国は動かないのかもしれませんが、このまま放っておくと、やはり手の付けられない事態になりそうにも思います。

 国民もこんな時出歩くのは良くないとは分かってはいるのですが、みんなが出歩くからそして国も県も何も制限はしないから、動くのです。今回は国もどこまで拡がるのかを見極めているような気もしますが、国民にコロナ慣れをさせているようにも感じるのです。

 ニュースで「今日は全国で10万人の患者が出ました・・・」なんてさらっと伝えて終わりなんてなるかもしれません。手洗いや喚起を励行し三密を防ぎましょう。」なんて言うのも観光地などでは、あまり関係の無いようにも思います。

 私は4回目のワクチン接種が先週終わりました。でもこのワクチン接種を強く拒否されている人もいるようです。そんな人にコロナを感染させられても困りますから、店などに来るななどとも言えない現状もありますから、掛かったらやはり自己責任のような気もしています。

 でも私がコロナになったら、10日間の休業が必要となります。この夏期講座で大切な時期に生徒も困るし収入もなくなりますから、大変気を遣う私で早く鎮静化を祈るだけです。

 Coronas are spreading again. However, the government, perhaps concerned about the stagnant economy, has not taken any action this time around, but it is the person and his/her family who suffer from coronas. It is the patients themselves and their families who suffer from coronas, and the companies that have to take time off work because of coronas. Although the number of patients is exploding, the government may not act this time because the symptoms are relatively mild, the use of hospital beds is low, the disease is unlikely to become serious, and few people will die.

 The public knows that it is not a good idea to go out in times like this, but because everyone goes out, and because the government and prefectures do not do anything to restrict it, people will move. This time, I feel that the government is trying to see how far the situation will spread, but I also feel that they are letting the people get used to Corona.

 The news may simply say, "100,000 cases were reported nationwide today..." and that will be the end of it. Let's wash our hands and raise our awareness to prevent the spread of the three infectious diseases. I don't think this is relevant in tourist areas.

 I finished my fourth vaccination last week. But it seems that some people strongly refuse this vaccination. I don't want such people to be infected with corona, so I can't tell them not to come to my store, etc. So I feel that if I contract corona, it is my own responsibility.

 However, if I were to contract corona, I would have to take a 10-day leave of absence. I am very concerned about my students and my income during this important summer semester, so I can only pray that the situation will be quickly calmed down.

 

「タワマンカースト」ってご存知ですか、インドの身分を表わすカースト制度に引っかけた言葉です。

 私はタワーマンションにはまったく興味がありません。ホテルのように一時的に過ごすには雰囲気もあり良いかもしれませんが、一生の住み家にはしようとは全く思いません。火事になってもはしご車は届きませんし、停電でもあってエレベーターが止まったら缶詰め状態です。小さな地震でも上層部はそれは怖いでしょう。東日本大震災の時に新宿の高層ビルの上層階がかなり揺れていました。そして定期的な修繕修理は大変高いそうです。という事はその資金も毎月の支払金額に含まれるわけですから、一般のマンションよりはやはり高くなるのです。4~50階あるマンションの窓は開くのでしょうか、物を落としても大事故になりそうですよね、ましてやベランダなんて洗濯物を干すのに、命綱がいるのではないかとか思ってしまいます。あなたは高いところは大丈夫ですか?

 高知にもありますが下記のような事がまさか行われているとは思いたくないし、逆に災害が多い高知で高いお金を出してよく住むな、と思ってしまいます。

 

7/12 夜のヤフーニュースからです。

 低層階と高層階の坪単価差が一般的なマンションよりも大きいタワーマンション。投資目的の購入層は、可能な限り上層階を購入する傾向があるようです。また、こうした物件価格の差が住人の意識に影響を与えているという話も。その表れとして、近年は「タワマンカースト」という言葉も注目されています。果たしてその実態はどのようなものなのでしょうか? 解説とアドバイスは「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さんです。

エレベーターホールで女性から手厳しい洗礼

エレベーターの中は気まずい雰囲気に…

低層階住人に「コンシェルジュを使うな」という“注意”も

和栗 恵

色々あって疲れを感じたこの一週間でした。

 まず安倍元首相の射殺事件である。歴代一位の長期政権に君臨し総理大臣引退後も彼の属する政党では一番大きな派閥の首領として、いまだに大きな影響力を持っていた政治家であった。私と同じ歳の同級生であまりにも若すぎる。人の運命なんて本当に分からない。そして二日後には参議院選挙があり、彼の自民党は圧勝したのだ。

 多くの支持を集めて勝った自民党には国民全体が幸せになるようなより良い政治を期待するが、良かれと思って何かを政治が決めても、必ず悪くなる人もいるのが世の中である。円安は物価を押し上げて国民を苦しくしているのは事実であるが、円安で潤っている企業や産業も少なくないから本当に今の世界は難しいと思う。

 この30年間給料があまり上がっていないのは世界では日本くらいだという事であるが、昼飯がまだ何とかワンコイン(¥500)で食べられるのは、先進国では日本ぐらいだろう。給料があまり上がらなかったから失業者を増やさずに動いてきた日本経済の一面もあるのだ。しかしインフレでも国民生活が苦しいのなら、今は時限的にもやはり国債をさらに発行して、お金の量を増やすのも経済政策なのではないだろうか。現金給付は預金に回ってしまうから地域特定商品券などにして国民に定期的に配れば、今よりは経済状態は良くなるような気がするのだ。でもいくら景気が良くてもアメリカのように昼飯が2000円以上もかかり始めたら、私は生活できなくなるだろう。今は海外旅行は行く時ではありません。

 寝苦しい暑さもあり、また信じられない事が起こったこの一週間、少し疲れを感じてしまった。

聞いて驚いた、動画サイトの投げ銭システム,スパチャ

 最近この話をテレビで知って正直驚いた。画面の前でかわいいこんなの子が話をしていて、その画面に投げ銭機能がついていて、名前呼んでほしさに見ている方が投げ銭機能で現金を送るそうである。大衆演劇の役者にファンが、1万円札で作った札束の首飾りを贈っているシーンを思い出してしまった。その女の子たちはその画面でただ話をしているだけで、月収数百万円の収入になるというから、驚きである。下手にタレントなどにならなくてもずっと楽で簡単に稼げてしまうというから、果たしてこんなことがまかり通って良いのだろうか、と考えてしまった、

 やはりそのシステムの元締めがいるようで、それを使わせるのに4割近くピンハネしてその出演者に払い戻しているようなのだが、むなしさだけが残るようにも思うし「ネット投げ銭依存症」のような若者もいるらしい。テレビではその投げ銭を受け取る立場とする立場の話を流していたが、お互いに寂しい人たちなのか、と感じてしまった。

 お金が絡み社会的にも問題になるかもしれないという事で、かなりの決まりがあるようである。詳しくは下記のサイトを見ていただきたい。私は絶対やらないだろう・・・

YouTubeの投げ銭機能って何?何ができる?仕組みを解説! - 株式会社サムシングファン (somethingfun.co.jp)

日銀、円安への呪縛

 週末居酒屋で一人飲んでいたら、斜め前の席から「今の円安何とかならんろうか、ガソリンを始め輸入品がどんどん値上がりしゆう。日銀も円安にならんように金利を上げたらえいがよ・・・」という今の我が国の経済状態を肴にしながら話が盛り上がっていた。確かに車にガソリンを入れるたびに最近はため息が出るし、スーパーで買い物をしたら以前よりは支払う料金は確実に高くなった。店によっては「7月一杯までは値上げをしないで頑張ります!」と張り紙が有ったりしているが、言い換えれば8月になれば確実に高くするという予告である。

庶民生活の中で政治問題が話題になってきたら、国民の不満が溜まってきている証拠だから、政治家はその声に十分耳を傾ける施政を行う必要があると思う。そしてその席ではロシア情勢にも話題は拡がっていた。

 私もなぜ日銀は今の急激な円安を止める施策ができないのだろうと考えたが、やはり政策金利を上げられない理由がわが国にはあるのだ。輸入品の物価が高くなりインフレのようにも思うが、まだまだ景気は良くないからここで日銀が政策金利を上げてしまうと、住宅ローンや車のローンなどすべての国民の借金の金利が上がることになり、企業は借金払いに大変になり、益々我が国は不景気になってしまうかもしれないのだ。

 逆にアメリカは今すべてが異常なほど高くなるインフレになってしまい、景気の過熱を抑える上でも、とにかく金利を上昇させるしかないのである。すると市場は不安定な株を持つよりより、確かな通貨で持っていた方が確実に増えるし、金利の安い円は売られるからどうしても安くなってしまう。

 そういえば居酒屋の値段も少し高くなったし、そこに行く回数も最近はかなり減った私だ。せめて飲んでいる時くらい楽しい事を肴にしたいと思うが「自分の身は自分で守れ!」と国から言われれば、楽しみに使うお金が減るのは仕方ないと思う小市民の私である。

 

 このブログは6/29 高知新聞読者欄に「日銀 円安対策への呪縛」として掲載されました。

北条政子

 室町時代の「日野富子安土桃山時代の「淀君」そして鎌倉時代の「北条政子」は日本歴史上の三大悪女と理解していたが、どうやらそれらは江戸時代の儒教思想の影響で作り上げられた、間違ったイメージのようだ。最近の新しい資料の発見などにより、また新たな彼女たちのイメージが発見されているようで、この「北条政子」については、頼朝の死後26年間も鎌倉幕府に関与し、能力の高いそして思慮深い女性として高く評価をされているようなのである。

 「承久の乱」の時に動揺する鎌倉方の兵士たちに話した話の内容が、彼女を取り上げた番組で語られていたが、動揺する兵士たちの心を動かすような内容で、またその話の構成が素晴らしく人の心を動かすものであったから、鎌倉時代は続いたそうなのだ。

 私も何か一つでも、このブログを読んでいただいている方々に「読んで良かった」という気持ちになってもらえるような文面は考えているが、最近のブログは写真があり動画があり、このような文章のみのブログははやらないのかもしれないが、私はあえてこのブログを始めた頃より、文章だけでイメージしていただける内容にこだわって、書いている。

 動画サイトにあるチャンネル登録とかよくわからないのだ。お金目当てに見てもらってしまうなどやはり私はあまり興味がない。書くことが好きで書きたいから書くこのブログ、読みたい方に読んでもらえれば私は十分うれしいのである。