台風も火山も自然の営み・・・悠久の地球時間・・・

 大きな台風が日本とアメリカを蹂躙(じゅうりん)した一週間であった。世界一富める国が巨大とはいえ一回の自然災害で大きく揺れている。もし日本だったらどうだろう?やはり選挙どころじゃないと言って、全力で復旧作業をしているだろうか?
 地震とは違って台風は身構える事が出来るが、想像をはるかに超える自然の猛威に現代文明はなすすべもなかったのである。よく大雨で地すべりなどが起こるがそれまでも何度も雨は降り、地盤は緩まっていただろうにどういうわけか前回の雨には崩れなくて、今度の雨で崩れてしまうのである。運命のいたずらと言ってしまえば身もふたも無いが、やはり自然には敬意を払い、守っていかなければならないのではあるまいか?

  さらに、ここ何ヶ月も水不足で水がなかった巨大ダムが、一晩の雨で満杯になるのである。いったいどれくらいの量なんだろう?これでまたしばらく雨がなかったらまた水不足とかなるのは、ただ雨が少ないだけではない理由のような気がする。

  この夏、島根県に行って三瓶山埋没林公園を見学した。樹齢1000年近い大木が何万年も前の大きな火山活動や地殻変動で、地中に立ったまま埋まっているのである。きっと未曾有の天変地異だったに違いない。もし人間など居たらひとたまりも無いだろう。時の大きな流れにしばし地球の時間を考えてしまった。それからいうと私の人生の時間など0.00・・・秒かもしれない・・・私の悩みの時間など存在しないだろう・・・