Vol. 59  紀子様御懐妊、少子化・・・本当の豊かさとは・・・

   最初に申し上げておきます。本来このような場で取り上げるべき話題でないかも知れませんが、いち人間としてまた日本人として上記の話題に自分流に触れたいと思っております。


    なんという展開でしょう!よりによって皇室典範が話題の真っ最中に、紀子様が御懐妊されたというニュースは、事実は本当に小説より奇なりという事です。二人のお嬢さんとは10歳以上も離れていて、紀子様自信が39歳。政治家も誰一人としてこのような事態はまず考えつかなかった事でしょうし、典範改正派、女性、女系天皇賛成派といわれる政治家達が軒並みトーンダウンしている様は、この事態の意外性を示しているのかもしれません。

    20年前は普通の女性だった方たちが、大きな決断をされ皇室に嫁がれました。大変な重圧の中、世継ぎの問題で体調まで壊されていると聞くと、なにやら悲哀を感じないでもありません。少子化、人口の減少が叫ばれている中、紀子様の選択はすばらしい事と私は申し上げたいのです。40歳代でも出産育児が安心して出来る日本の先陣を切っていただきたい気持ちです。ただ9月に生まれてくるお子さんが男の子か女の子かで、またまた議論は沸騰するかも知れませんね。ふと宮内庁病院の担当の医師は、事前に男か女か分かる立場にあるわけで、この医師の秘密保持に対するストレスも大変なものでしょう。外部との不適切な接触を断つために、警護の方がついているかも知れません。

    40歳代の妻にもう一人考えてみるか・・・と話したら一蹴されました。理由は良く分かっております。ただ私が子供の頃は4〜5人の兄弟姉妹はざらでした。親たちも狭い家で貧しい中それらの子供を育てていたのです。それがなぜ今私は子供がもう一人もてないのだろうと考えました。やはり経済的な事が原因です。かみさんに働いてもらわないととてもやっていけません。生活が贅沢になってしまったのでしょうか・・・昔から比べたらそうかも知れません。中年になって子供を生み育てる体力もなくなってきたからかも知れません。豊かさのためにがんばって仕事しているのに、そうすればそうするほど心は貧しくなっていくような気もします。

    
  ふと今自分にもう一人子供が出来た事を想像しました。

    
 10歳以上年長の娘二人はかいがいしく世話をするかも知れませんが、妻は夜鳴きやミルクの時間で熟睡できず大変、奥さんの稼ぎが減った分のお父さんの収入は増えず、ミルク代で家計は火の車、何とか保育園に入ります。10月の運動会、保護者競争には20歳代のお父さんにまじって50歳代のお父さんの登場です。「お孫さんですか?」なんて言われそうだから若作りして、一ヶ月前からトレーニングを積み当日は、そっぽんドリンクや赤まむしドリンクを数本飲んでがんばりますが、体力の差は歴然。かなり離されゴールイン、次の週は体中が痛くて仕事になりません。なんやかんやで小学中学と進み高校生になります。大学に行く資金作りに60歳後半のお父さんは自分の生命保険を担保に学資を作るのです。年金も大してもらえず70過ぎまで働いて、子供が大学卒業をしたのを見届けたとたん、病の床に伏し寝たきり要介護老人に。命を削って育てた子供は家には寄り付かず、老人だけの世帯がまた増えるのでした・・・・

    どう考えてもこんな事しか浮かばない自分は、本当に豊かな人生が送れるのだろうか・・・と考えてしまいました。こんな事しか浮かばない、今の日本は何かおかしい気がします・・・紀子様の今回の御懐妊が国家の存亡に深く関わる少子化問題や、子供を産み育てる今の子育て環境問題解決への、糸口にならんことを強く希望いたすところです。