よさこい祭りと阿波踊り

   ようやく梅雨が上がりました。南国特有のギラギラした太陽が照りつける真夏の高知です。この時期に県外から遊びに来た友人が以前「高知の太陽は真上から容赦なく照りつける感じだ・・。」と高知の日差しを形容した事があります。緯度的にはもっと南にある鹿児島などは、もっと真上からの照りつけではないでしょうか。でも独特の熱気というか湿度があって汗が噴出しますから、そのように県外の方は感じるのかも知れません。

   


    来月には、今は全国的に拡がってきたよさこい祭りの本家の祭りが繰り広げられます。繁華街は街中がステージになりますが、踊り子達はこの身を焦がすような日差しがないと、燃えないそうです。出来たらドームみたいな建物の中、観客も涼しく観覧できればいいのですが、お城前の幹線道路はこの祭り期間中は演舞場になり、街頭ステージにかわります。近年富に大きな山車で大きな音量の踊り子隊が増えて来ました、やはり若者のお祭りです。

   すぐ後には徳島で阿波踊りが始まりますが、徳島の県民性を表していまして伝統の中に培われたパワーというか迫力を感じる祭りです。高知は自由に踊りは振付けられますが、阿波踊りは同じような踊りの中にさまざまなパターンがあり、きりっと締まった味わいがあります。うまくいえませんが、よさこい祭りが大雑把なアメ車で、阿波踊りは高品質の日本車のような感じが私は最近するのです。なぜこのような例えをするかと言うと、山車や音楽にしても阿波踊りがはるかに省エネ祭りだからです。


    でもよさこい祭りはこの自由さが多くの若者の心をつかみ全国に拡がって行ったのでしょうが、本家の高知よりもずっと大きく発展している現状を見ると、高知が持つ問題点があるように思います。笛や太鼓だけで、きりっと締まった鳴子のリズムに統制されたよさこい踊りが待たれます。