投稿 友人の安否を気遣う

 12/4付けの高知新聞小社会に、東洋学園大教授で政治学者の朱建栄氏のニュースが載っていた。取材で7月に故郷の上海に帰って中国当局に取調べを受けているという。未だに彼の消息は不明のようで、友人として安否を心配している。  彼との出会いは、第一回県青年の翼で中国上海を訪問した時現地交流をした、上海師範大学の日本語科学生に彼がいたのである。彼の流暢な日本語には舌を巻き研修レポートをまとめていたので、興味のあった陽明学について少し聞いてみた。すると彼はあるだけの知識を披露してくれたが、無学な私にはとても難解であった。
 それから帰国後も交流が続き日本に留学に来るという知らせを受け、留学先の大学の資料などを送った覚えがある。それから私も生活に追われしばらく音信不通となったが、彼がテレビで中国関係の政治評論をしているのを見かけて、日本の大学で教鞭をとっていることを知りそれからまた交流が再開したのである。さらに私の知人の高知の企業経営者の方が彼と知人であることをひょんなことで知って、彼が高知に来た時に一緒に桂浜などを散策したのだった。それ以来年賀状を毎年いただいている。来年の年賀状を出そうかどうしようか考えているが、一日も早く彼の元気な姿を見られる日が来ることを祈っている。

 12/5午後新聞社にメール投稿した記事だったが、12/6の朝刊にはもう読者欄に掲載されていた。30年以上にわたる私の投稿人生で最速の掲載となった。原稿用紙を何度も書いては消し消しては書いて仕上げた原稿を、大き目の封筒に入れプラス10円の切手を貼って投函投稿していた頃は早くても掲載に一週間、遅ければ三週間かかったものでそれを思うとパソコンで原稿を書き、メール投稿で翌日には掲載できる今とでは、隔世の感を禁じ得ない。
高知新聞声広場欄
http://www.kochinews.co.jp/voice/1312/131206vhiroba04.htm