新聞投稿 高知市立大学構想

 テレビの朝ドラで女子教育の大切さを主人公に直訴し賛同を得て、わが国初の女子大学校の設立の様子が再現されている。高貴な理想だけでは叶わずやはりその理想を実現するには、資金が必要であると主人公が言っていたが、私は以前からなぜ高知には市立大学がないのだろうと、思っていたのである。
 仕事柄県外での塾の研修にも参加するが、県外では大して大きくもない市に市立大学が存在するのだ。少し調べてみたがここ20年くらいで開校されている市立大学も少なくはない。しかし高知市立で大学ができないだろうかと聞くと、資金の無い高知市には100%無理だろうという返事が聞こえて来そうだが、多くの高校生が卒業して地元の専門学校に進学している現実を見ると、それに付随しより高度で実践的な教育機関としての市立大学の設立は、決して不可能ではないように思うのである。
 確かに資金はない高知市だが、教育は五十年いや百年先に実るものだろうから、今種を撒けば将来の高知市に大きく寄与できるものではないだろうか・・・。

このブログは2月23日付の高知新聞朝刊読者欄に掲載されました。
http://www.kochinews.co.jp/voice/1602/160223vhiroba02.htm