錦織現象・・・

 世界に旋風を起こしたテニス界の錦織圭選手、もはや日本のみならず世界のトップスターに躍り出た彼は、今のテニスをしている若者や子供たちの憧れかもしれない。でも彼は小さいころからたぐいまれな才能を持っていたのである。でもそのたぐいまれな才能を持った者が集まった場所では、ほとんどの人が普通に上手にテニスのできる人なのかもしれない。才能を見抜いてくれる人にいかに出会うかだが、やはり若い人ではわからないと思う。また英語は10年もアメリカにいたら普通の人間なら喋れて当たり前だ。
 私は塾を30年やっているが「神童だ!」と思うような子どもにはめぐりあったことはないが、みんなそれぞれ個性があり「天才」であり成長して立派な成人になっている。ただ工学部や薬学部、そして看護大などに進む生徒の親には、「できるならこれからはより専門的な知識が要求されますから、経済的にも大変ですが大学院には行かせてやってください。」と進言するのである。
 錦織選手に憧れ頑張ることは素晴らしいが、それなりの才能がないとプロにはなれないし、成らすべきではない。
プロ野球選手がよい例だろう、プロにまでなること自体がすごい才能だと思うが長くそれで稼いでゆけるのは一握りで、大半は野球の上手な普通の人に後半はなるのである。こどもを公務員に親が成らせたい気持ちがわかるし、「スポーツがうまくて、打って走れて守れる公務員」でも良いではないか・・・。
だからスポーツや芸術は、「ほどほど上手」が人生は楽しいと思う。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140918-00000010-sasahi-spo