気になる円安とアメリカ共和党の躍進

 日銀が追加緩和措置を発表するたびに円はどんどん安くなって、あっという間に110円の壁を越え、$1=¥115を簡単にこえてしまった。
アベノミクスの公約である「景気を良くする」ためにまず物価を2%上げて、株式市場を高くし消費税を10%に上げるシナリオのようだが、その期限が迫ってきたのか矢継ぎ早の日銀による金融政策は、円安にして輸出企業を潤わせ株式市場を上げてそして、輸入品が高くなるのも2%物価上昇に含まさせているように思えてならないのである。史上最高の2兆円もの利益が出そうなトヨタ自動車は、相変わらず日本での販売は振るわず海外での販売と円安効果によっての最高利益だというから、一般企業がやっているような「史上最高決算還元セール」などは望めないようだ。
 ガソリン値段が今日本一高い高知県は日ごろ車を使っている私たちは、今ガソリンを入れるのが正直言って怖い。14年乗っている2000ccの車は街乗りリッターあたり10km、長距離は13〜4kmほど走るから悪い方ではないし、エンジンもボディーもまだ元気なのでまだまだ乗りたいが、満タン入れると7000円を超えてしまうのだ。円安がこれほど続くとガソリンは安くならないだろうから、消費税が10%決定ならそれまでに替えることになりそうだ。
 アメリカの議会勢力地図も共和党の勝利で終わってしまった。これは民主党への現政権の批判であり、オバマ大統領の「CHANGE」は悪い方に変わってしまったのである。でも大統領には拒否権があり、いくら議会で決まったことでも大統領命令で実行しなくてもよいが、今後の政権運営はむつかしくなると思う。共和党支持者には企業経営者などが多いしアメリカの金融引き締めも始まり、当面円安は続くのではないだろうか。
 これから我々国民の生活はどうなるだろうと考える。原油価格が暴落でもしない限り、光熱費は間違いなく上がってゆく。輸入食品原料も上がるだろう。儲かっている企業がボーナスや給与面で大盤振る舞いでもしない限り、我々の懐は寒いままだろう。そして少子高齢化はどんどん進み国力は弱ってゆく・・・。考えると落ち込んでくる話題しか浮かんでこないが、今まで我が国は厳しい時代を努力と工夫で乗り越えてきたから、また乗り越えられるものと信じている。
 塾生がよりしっかり勉強できるように、環境や教材をもう一度見直そう。この前の連休に教室前に置いてあるのぼりにイルミネーションを点けた。小さなものだが点滅している小さな光を見ていると、受験生の殺伐とした気持ちが和らぐのではないかと思うが、早いもので来月はもう師走である。塾の先生は毎年受験生なのだ、塾長もがんばる!