30周年 塾ミシガン高知の原点

 おかげさまで今年も高校入試がA日程でひと段落して、新年度の新入生募集などの具体的な方法を考えていました。カレンダーを見ていて30年前の今頃は教室開設に走り回っていた頃を思い出します。原点はミシガンメソードとの出会いです。これは世界的に知られている英語教授法でいわばパターン繰り返し練習です。基本文があってそれの主語を変えたり動詞を変えたり目的語を変えたり時制を変えたり構文を変えたりとそれは大変な基礎練習なのですが、私にはこれが一人車の中でする勉強では一番やりやすくて、教材に沿って半年も続けたら基本文を含めてかなりのパターンが暗記できて言えるようになったのでした。これは面白いとミシガン系列の教材でメソードを一歩発展させた、「ミシガンアクションイングリッシュシステム」に出会ったのです。その講習に参加しそれを作った母体のミシガン大学についても学びすごい大学だとわかりました。1817年に設立されたアメリカで一番古い公立大学だったのです。(日本では寛政の改革天保の改革のあいだ頃)ですから向学心に燃えた若者たちが全米から集まり、そこでの教育に使われている英語(米語)が学んだ学生から全米に広がって、アメリカの英語の標準的な言葉になったのでした。ちょうど日本では一番古い東京大学のある東京での言葉が標準語として定着しているようなものでしょうか、ですから私の英語はアメリカのどこへ行っても「きれいだ、わかりやすい」と言ってもらえます。日本でミシガンメソードの基礎を叩き込んだからでしょう。やり方さえ間違わなければアメリカに行かなくても、英語は学べて話せるようになるのです。私は初めてアメリカに旅行に行った時には言葉には困りませんでした。
 アメリカでほめられた英語ですから、高知の英語弁論大会で負けるわけがありません。自分で英語を勉強した話を綺麗な標準語の英語で並み居る学生のライバルに圧勝して、社会人で初めて総合優勝をしました。細かく採点されましたね、発音や内容態度や表現力そして話のおもしろさ(落ち)までです。それで学生時代大して英語もうまく話せず好きでなかった私が、ミシガンメソードのおかげでアメリカ人がほめるくらいの英語力がついたのなら、このやり方で普通の日本人が勉強すれば誰でも上手に英語が話せると実感し、教室を開いたのでした。その時実践したのも私がやった方法でしゃべるためにはまず「聴く」そしてその言葉を繰り返し「話す」それができて「読む」さらに「書く」という、ミシガンアクションイングリッシュの基本学習でした。この方法は私たち日本人が日本語を覚えた方法とまったく同じで、不滅の言語取得理論なのですから、人によって時間はかかるかもしれませんが絶対この方法で間違いありません。今話題のスピードラーニングも同じ理論構成です。赤ちゃんが返事はうまくできないけれどずっと周りの言葉を聴いていて、少しずつ赤ちゃん言葉から話し始め2歳を過ぎると、突然ベラベラ話し始めるのはこの理論の証明です。聴けるから話せるのです。英語が話せるようになりたいならとにかく聴いてください。ぼや〜っと聞くのではありません、真剣に聴くのです。その方が早く話せるようになります。
 始めた当初は子供用の教材でそのことを基本に授業をやっていました。聞くのにカセットテープを使うのですが、子供用と言っても普通のスピードですから生徒さんは聞き取るのになかなかわかりません。原文はワークブックには印刷されていなくて聞き取るしかないのですね、2〜3回聞いているうちにわかる人が出始めます。私はなかなかわからない人のために少しゆっくり言葉にするのですが、生徒さん曰く「テープのアメリカ人の発音よりずっと先生の発音がきれいでわかりやすい・・・」とのことでした。でも旅行に行けばきれいな英語ばかりではありませんから、ポップスなどを休憩時間に聞いたりして耳を慣らしていました。
 ですから「ミシガン」という意味はアメリカの英語でも最もきれいな標準語を教えている、という意味合いがあるわけです。教室を開いて学生時代の英語の恩師が見学に来てくれましたが、「ミシガン」という名前からその意味を分かってくれたのか少し英語を聞かせてくれと言われ少し英語で話しましたら、ほめていただきました。英語が専門ですが今はパソコンを通して「聴く・話す・読む・書く」という学習理論を他の科目にも応用して生徒は学習し結果を出してくれています。今思えばミシガンメソードとの出会い、そしてパソコンでの総合塾の開設等は私がこの仕事を始めるずっと前から決まっていた定めのように感じます。こんなしっかりとした学習理念を持って授業している塾がほかにあるだろうか・・・と思ったとき、だから30年続いたのだ!という新たな自信がわいてきました。生徒の親よりずっと若いアルバイトの講師が安い時給で教えている安価な塾とは違います。プロの塾長が高機能のパソコンを駆使して確固たる言語理論、学習理論の上に開いて直接限られた数の生徒を指導している教室なのです。
http://www.geocities.jp/pegasus_kochi_sanbashi/room.html
 今来てくれている生徒さんも保護者の方も、私としっかり連絡を取り合って私のやり方を理解してくれている塾なのです。おかげさまで新入生が決まってきました。まだ少し空きはあります、ご興味のある本物志向の方はおいでください。今の世の中パソコンが置いていない会社があるでしょうか、なぜ他の塾には生徒用のパソコンがないのでしょうか、要らなければ使わなければ良いだけですが、あればそこから世界につながり、無限の本物の学習が可能です。ですからパソコンがない塾に通う事、そのお子さんは私の塾の生徒よりはとても損をしているように感じますし、時代に取り残されていると思います。今の時代パソコンが使えないなんて、勉強ができてもお子さんがかわいそうな気もします。