おもしろかった前回の朝ドラの影響でか、引き続き今放送されている「とと姉ちゃん」も見ている。主人公を取り巻くストーリーもおもしろいが私は、祖父母の若い時代の我が国の世相がよくわかり、その当時の生活習慣などもしっかりとした時代考証の上に作り上げられているようで、大変興味深く観ているのである。
そして舞台となっている東京と地方は違っているかもしれないが、私たち日本人は昔から貧しいながらも互いに助け合って生きてきたのだと実感している。ドラマの理不尽なシーンを見て「今は恵まれているな」と感じるのは私だけではないと思う。
歴史の教科書では私が学生の頃の事件がもう歴史として教えられており、高校生の現代社会ではすでに今年の日銀のマイナス金利政策が教材として使われている。今回の都知事の一件も数年後には教科書に歴史として載っているかもしれない。私は決して過去の日本をすべて美化するつもりはないが、やはり祖先たちから受け継がれて良い日本人のDNAは守り続けて、子孫たちに残してゆきたいと思う日本人である。
このブログは高知新聞6月21日付け朝刊読者欄に掲載されました。
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