イギリスのEU離脱問題

 国を二分する国民投票が昨日からイギリスで行われている。イギリスがEU連合に残るか離脱するかの問題であるが、その結果には世界中がかたずを飲んで注目しているのである。私はあまり詳しいこと分からないが、このような国を二分する論争や投票はどっちに転んでも後味の悪いものになってしまい、国民に大きな亀裂が残ってしまうのではないかと心配する。結果は今日の午後には分かるようだが、票が拮抗すればするほど国民間のわだかまりは強く残るだろう。
 我が国も憲法問題や防衛問題など国を二分する問題が控えている。どちらに決まってもその先何かあれば「ほら見たことか、あの時そうしたからこうなったのだ。」という話が起こるのは仕方ないだろうから、決まったことには冷静に国民として従う義務はあるだろう。あえて結論がまだ出ていないイギリスのEU問題を今日6/24午前中に取り上げてみた。

 なんという事だろう!日本時間昼過ぎイギリスはEU離脱を決めてしまった。急激な円高が起こり株価は大幅に下がるだろう。いやもう実際に始まっているようだ。リーマンショックに次ぐイギリスショックに、我が国のアベノミクスは吹き飛んでしまうかもしれない。円高により物価は下がり始めデフレマインドがまたまた日本中にはびこるかもしれないし、歴史から見てこんな時に世界で有事が起こりそうな気がする・・・。スコットランドが独立してEUに残るという話もある。そもそもイギリスは王国の連合体だから考えられなくもないが、何か感情的なナショナリズムですごい大変なことが決まり、動いているように思えてならないのである。首相も辞任するというしイギリスはヨーロッパの中できっと混乱するだろう。多くの日本企業が進出しているのにその会社の幹部たちは、どうしようもない歯がゆさを感じているに違いない。日本人には到底理解しがたいDNAを持った、同じ島国でも日本とは全く違う肉食民族なのである。