池上彰氏の言葉

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新聞掲載2021,05,28


 先日ジャーナリストの池上彰氏がコロナ世代と言われる高校生や大学生に向けて「コロナ禍中での学び」について述べた講演ビデオを見た。

 彼は現在70歳、団塊の世代と言えるだろう。より勉強したと大学に入ったら学園闘争の真っ最中で授業はなく、自分で専攻の経済学の本を読んで勉強したそうである。その時に「学び」というのは教えられるものではなくて、まず自分から求めてゆくものであると知ったようで、その時付けた自分自身の学習癖が、今でも学びの原点になっていて、今思い起こせば当時の学園闘争が自分には逆に良かったと思うと語っていた。

 「ピンチはチャンスだ!」とよく言われるが、池上氏は過去のパンデミック(世界的大流行)以降の世界の例も挙げながら、今の全世界を巻き込んだ新型ウイルスパンデミックも人類史上において、必ず歴史に残る出来事になるであろうし世界は今後より変化してゆくとも話されていた。そして今の若者が社会の中心として活躍している2050年の歴史教科書で、今のパンデミックがどのように書かれるかは、君たち若者次第であると強調されていた。

 そして最後の「学びで身に付けた教育、知識は決して誰にも奪われない君だけの財産である!」という言葉は、来場していた高校生や大学生の心に大いに響いたに違いない。

(このブログは高知新聞5月28日付け高知新聞読者欄に掲載されました。)

 

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