105歳の現役医師 投稿

 日本最高齢の現役医師だった日野原重明先生が、先日お亡くなりになりました。私がこの方を知ったのは先生が90歳くらいの時だったと思います。元気な現役のお医者さんだなとテレビで拝見し、そこでのお話も聞かせていただきました。豊かに生きるとはどういうことか、という事を若い人たちにお話しされていました。別に反戦的な批判を語るわけでもなく、人間として今まで生かされてきた人生を振り返り、さらにこれからの人生を考えているようなお話に私は、60歳で仕事を引退し社会から離れてい行く人たちが多い今の時代に疑問を持ったのです。でもその話を聞いて、今の仕事を求められる限りやってゆこう!と決めたのでした。「生涯現役」という言葉も先生から教えていただいたのです。
 でも自分が思うようには仕事は続けられない事はわかっていますから、だから今をしっかり生きてゆこうとも思えるわけです。先生のベストセラーになった「生き方上手」の本も今だったらじっくり読めると思っていた矢先ですから、いつか必ず来る日だとはわかっていてもやはり、お亡くなりになったニュースを聞いて大変残念です。
 40年たって「100歳の現役塾講師」なんてなったらニュースになるかもしれませんが、あと40年は少しきついかな・・・、教えるだけならいいですが、経営や管理はまではできないと思います。だからやっぱり今をしっかりやってゆこうと思います。
 夏期講座が始まりました。おかげさまで定員満席です、生徒皆さんの目標達成のために今日も頑張ります。日野原重明先生のご冥福を深くお祈りいたします。

このブログは平成29年8月5日 高知新聞読者欄に掲載されました。
https://www.kochinews.co.jp/article/116765/