全部使ってあの世に

 ある会社社長が、生きているうちに全部自分の財産を大学の資金援助などに使いきって、あの世に旅立つつもりだという記事を目にした。なかなかできる事ではないと思うが、アメリカでは大富豪は必ずと言っていいほど自分の大学を作っているので、我が国もそれに似たような話が出始めたような気がする。以前から自分の財産を公的な機関に寄付するなどの話は聞いたことがある。あのノーベル賞だってこういうお金がもとになって作られているのだ。蔵の財より心の財なのである。
 競争が激しく決められたパイを決められた地域で奪い合う塾業界、法人化して人を雇ってやっても、経営としてまず成り立たなければ根本である授業ができない現実がある。塾長といっても月末などは、生徒の学力向上より塾の売上向上に目が向いているのが、正直なところだろう。料金の安い塾ほどそれは顕著で、給料は上がらないから講師のやる気はあまりないかもしれない。全国いろいろな塾長に会ったが、やはり教育者であったはずが知らず知らず経営者になってしまい、支払いと売上金ばかりが気にかかるようになっている自分が嫌になると話していたし、今の私の塾経営を「うらやましい」とも言ってもらった。またその塾長が「今自分が講師に払っている給料で彼の子どもを塾に行かすのは、今の安い自分の塾でも無理なような気がする・・・」と言っていたのが印象的だったのだ。ここら辺が若い未熟な講師しか雇えない理由なのだろう。
 私は塾で儲けたお金を大学に寄付する財産などまったくありませんが、私は大変よい生徒にも恵まれ大した欲望もないからか心の財には満たされており、公表している通りの安い授業料で創立者の私自身が直接指導監督していますから、だから結果が違い多くの保護者からも信頼を得ているのでしょう。また塾ミシガン高知の便利なシステムに慣れてしまうと、いかに他の塾が不便なのかをたぶん痛感されると思います。
 そしてここの塾の決まりを守れない人や、塾で習ったことを素直に自分で学習できない人は、どこの塾へ行っても無理だという事もわかる塾なのです。

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