もう3月です。

 県立高校入試まであとわずかですが、ミシガンは基本的な指導に徹しています。私は授業は夜9時に終えて10時ごろには教室を閉めるのですが、煌々とまだその時間に明かりがついている塾など見ると、講師もさぞ大変だろうと思います。私の塾は日ごろから塾漬けにはしない指導方法ですから、受験生彼らはこういう時でも自分で何をまずすべきか判断し自分で勉強できるのです。でも塾漬けになっていたら、高校でも塾に行かないと勉強ができない子どもになってしまうのを、私はたいへん恐れます。中にはやはり不安が先に立ち自分ではできない生徒もたまにいますが、それでも私はある程度預かったら早めに家に帰して、机に向かわせます。
 後でその保護者に電話をかけて様子を聞くこともありますが、こちらが心配するほど子どもは弱くはないのですね。でもその親の不安に付け込んで、たくさんの授業料を試験前には必要とする塾もあるようで、事前にそれがないか確認された事もありました。月謝は決まっているのに3年生は「時価」になっているようなのです。入試も近づきよく面倒見てくれる・・・と思ったら、はるかに多い授業料がその月からかかったりするそうです。合格するから問題にならないのでしょうが、多くの授業料が必要だと言われて払う親も、問題があるように思います。さらに塾の講師が若かったり集団授業だったりすると、結局は一人一人をしっかり見られなくなり、塾でも落ちこぼれる生徒が出てくるのでしょう。お金を払って落ちこぼれになるわけですから、結論として行かなかったらよかった塾なのかもしれません。
 この時期、他塾の折り込みチラシも増えてきます。面白いことに自分の塾の折り込みではないですが、私の塾にも入塾の問い合わせが来たりします。どうやら前からミシガンを考えてくれていたようで、体験学習時にこの塾を知った理由を聞くと、最近はほとんどHPを見ましたと言われます。そんなこともあり新聞への折り込み広告数はピーク時より半減しました。でも中に「先生の塾は折り込みしていますか?親戚にこの塾の事を聞くまで全く知りませんでした。もっと早く知っていれば料金も安く稽古事の両立もうまくいって苦労もしなかったでしょうに・・・」と言われたのです。連絡してくれた方がご年配の方でしたので、スマホなどは使われていないようだったのです。そう考えるとやっぱり新聞折り込みも必要かなと思わないでもないですが、塾としてやはりこれからは同じ広告宣伝に経費を使うなら、ネット対策やHPにもっとお金をかけるべきだと思います。
 生徒募集は塾にとって大変重要な事ですが、それ以上にその塾の講師も動く時期で、塾経営者にはきつい時期でもあります。求職欄で塾講師を検索してみて下さい。すごい数の塾が講師不足に苦しんでいるのが分かります。完全に人手不足で高校生に手伝わせている塾もあるとか聞きます。そこまでして塾として大丈夫なのかとも思いますが、生徒募集をしながら講師募集もする塾は理解はできません。今先生が足らないのは生徒が多いからでしょうから、足らない上にまだ生徒を募集しています。それとも今は足りているが3月で辞めるからその補充を探しているのでしょうか?とにかく講師が足らない塾はこの先どうなるのだろう・・・と私は心配します。
 講師だってずっと学生ではありません、塾に優秀な講師として長く居てもらうには、それなりの給料を払わなければなりません。休みだって必要です。家庭を持ち子供ができると、若いときのままでは生活はできませんから、授業料もそれなりにもらわなければ、塾としては経営も成り立ちません。それらのお金は全部塾生からの授業料で賄うしかないわけですから、料金の安い塾が講師が続かないのは当たり前なのです。塾によっては塾長だけが楽して儲けているようにアルバイトには見え、ますますその塾では続かなくなりますから、同じ料金なら高い理想の経験豊富な塾長に直接習うべきです。
 結論として講師がよく変わる塾は要注意でしょう。室長などの担当責任者が毎年変わる塾など言語道断です。こんな点にも注意して塾をお選びください。