令和の時代、持てる男は3高より4低

塾メールニュースで大変面白い内容を目にしました。

昭和生まれにはだんだん感覚が合わなくなってきた令和の時代を感じます。

しかし4低の中に低身長が入っていないのは、小柄な私にすこし残念です・・・。

 

「おまえ」を嫌う若者――「4低」対等望む現実派

  中日ドラゴンズの応援歌を巡り、「おまえ」呼ばわりが話題になっている。替え歌でファンが選手に「おまえが打たなきゃ誰が打つ」というフレーズに対して球団側が選手名で呼びかけてほしいと要請したのが発端だ。

 ネットやテレビでその是非を巡り、議論が冷めやらない。「応援歌でそこまで規制するのは表現の自由にかかわる」「子供の教育上、理解できる」など様々。「おまえ」だけでなくこれまでOKだった言動にノーを突きつける動きが増えた。世代間での価値観の違いを映しているのだろう。

 そこで思い出したのが企画会社のブームプランニング(東京 渋谷)の中村泰子社長が日経MJで書いていた「モテる男性『3高』より『4低』」というコラムだ。1990年代ぐらいまでは高学歴 ,高収入 .高身長が恋愛 ,結婚相手として「もてる」基準だった。

 それが正反対の4低に移行したという。4低とは低姿勢、低依存、低リスク、低燃費。出世より家庭とパートナーを重視し、手堅く生きる男性のイメージだ。女性の社会進出や経済のサービス化で男性中心の価値観はとっくに崩れている。

 野球の応援はともかく、カップルでも夫婦でも「おまえ」と呼ばれるのを嫌う。当たり前だが、対等で公平な関係を強く望んでいる。偏差値70で、いくら稼いでも尊大な態度は嫌われる。では4低時代の生活志向とはどのような特徴なのか、中村社長や同社の20代のスタッフに聞いてみた。

 一つは20代の結婚願望が意外に強いこと。スタッフの一人は「社会人になるまでに一通りの遊びは済ませている。周囲で結婚したくない人なんて聞いたことがない」と話す。事実、人口動態データでは婚姻数は年々下がっているが、日経のサービス業調査では婚活 結婚情報サービス自体は毎年伸びている。

 「今の若い世代はSNSで他人の結婚情報がすぐに入ってくるし、人生のサイクルが速まっている」と中村社長は指摘する。玉のこしに乗るようなあこがれの結婚ではなく、お互いが稼ぐ現実的な生活のパートナーを早く望んでいるようだ。

 現実的な4低時代は「ベンツや別荘など、あこがれの対象はない。ただし日常生活の質を高めたいというニーズは多い」(同社スタッフ)。コーヒーへのこだわりや2万円超のトースター「バルミューダ」が売れているのがその例だとか。

 逆に「(レンタカー用の)わ ナンバーのベンツでも恥ずかしくない」(同)。そういえばメルセデス ベンツ日本の上野金太郎社長は以前「ベンツはあこがれの乗り物ではなく、成功を目指す車として利用してほしい」と話していた。

 見せびらかす感覚は薄く、高級消費財でも身近なものとして入り込めるかが重要だ。過去の価値観と断絶した多くの20代には従来の成功方程式は通じない。ちなみにスタッフの一人は「イタメシ」という言葉の意味が分からなかったそうで、もちろん「いためる飯」ではありません。

 

出典 「都麦出版 ムッシュトリイのよもやま話       (2019.07.23)より」