物より思い出

 先週まで「明けましておめでとうございます。」と言っていたのに、世界はそんな事など関係なくどんどん動いています。中東情勢で日本経済は振り回されているようで、株価は500円近くの乱高下しましたが、そんな事など関係ないように今日は24000円近くの株価になっていますから、やはり実体経済を映している株価ではなく、金余りの状態の現れだと思います。1月16日のNYダウは$29,000を超えたそうです。アメリカ企業の業績が驚くほどそんなに良くなっているとも思いませんから、完全なマネーゲームの様相で、大統領選挙が終わって何か政界情勢の変動があれば、大きく暴落することは必至でしょう。第二の世界恐慌になるかもしれません。

 昨年10月より消費税があがり軽減税率が施行されていますが、これにより8%で買えたものが10%になり、それがいかに高いかを強く実感するようになったわが国民は、やはりできるだけ外食は控えていると思います。ですから益々外食チェーンの値段競争は熾烈を極める事でしょうし、社員は集まらない、しかし時給は上げられないなどの負のスパイラルで、閉店してゆくお店が増えるような気もします。

 我が国これらに対する経済政策を考える時、やはり減税が必要だと思いますし、その分高所得者からの増税は仕方ないでしょう。さて私たち庶民はそんな時にどうするべきでしょうか、こつこつ貯めた預金を物に替えるのか、それともそのままにしておくのか、やはり先の事は分かりませんから、現状維持になるかもしれませんね。こんな時に思い出すのが、若い時見たあるCMの言葉です。

「いつかなくなる物を買うより、お金では買えないあなただけの思い出を買いましょう!」

歳取ったらその答えが分かるとずっと思っていましたが、いまだに分かりません。

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