「麒麟がくる」が終了しました。

 

 4拍子アフタクトの逆タッカのリズムで始まるテーマは、ハリウッド映画音楽の大御所ジョン・グラムの作曲で、和太鼓集団「鼓動」の設立者でもある林英哲の和太鼓演奏が効果的に使われていました。

 放送当初出演 スタッフが逮捕されて降板し、そのシーンが取り直され放送が遅れ、

コロナ禍でも撮影ができないなど未曾有な危機的状況ながら、私は毎週日曜日のこの番組が楽しみでした。やはり明智光秀のイメージが、今までの大河ドラマとは違う演出で描かれていたことや、主演の長谷川博己の持つ気品が、その演出効果を倍増させていたようにも思います。

 謀反人としてのイメージが強い明智光秀ですが、彼の領地では領民に対して善政が行われていたのも事実です。1582年(天正10年)6月2日早朝 本能寺の変は起こりました。 

 しかし私はこの番組を通じて明智光秀は、平和主義者ではなかったのかと思うようになったのです。でもそのように視聴者に思わせるのもこの番組の目標だったようで、私はすっかり番組制作の演出に乗せられたのかもしれませんが、それほど長谷川博己ははまり役だったように思います。

 来週からはまた新しい大河ドラマが始まりますが、しばらく「麒麟ロス」になりそうです。