酷暑お見舞い申し上げます。

 暑(熱)いですね、35度以上の猛暑日が当たり前になって来た日本列島、数年前に暑い我が国は、熱帯地方にある国々の夏の過ごし方を参考にしてみたらどうか、というコラムを書いた覚えがある。しかしそれらの国も同じように気温が上昇しているようで、地球の温暖化ではなくて沸騰化していると、国連事務総長が警告を言う時代になってしまった。明日から8月で日本の暑さは本番になるが、その炎天下で高校野球や徳島の阿波踊り、高知のよさこい祭りなどが繰り広げられるのである。夏の甲子園だけでも、ドーム球場などでできないものだろうかと長年思ってきたのだ。高校球児は普段から熱い炎天下での練習で鍛えているのかもしれないが、応援団は多分そうではない。そのうち試合中に選手たちが熱中症にかかり、甲子園球場に救急車が数台入るなんて事態が起こるかもしれないのだ。

 よさこい祭りは高知が本場地元であるが、参加費は数万円かかり炎天下を踊り続けるのだ。圧倒的に女性の参加者が多いが、熱中症や日焼け対策などは大丈夫だろうか、最近の日焼けはやけどに近い症状になるとの事だし、私の知人も30代で始めて踊って疲れが出たのだろうか、肝炎を引き起こして入院した人もいた。きっと保険などでカバーはされたとは思うが、命に係わる暑さの中を普通でもきつく体力を使う祭りで踊る参加者には、私はただただ何がこの人たちをこう考させるのだろうか?と、毎年考えるのである。そういうと、「踊ったことのない人には、この祭りに例年参加している人の気持ちなど分かるはずがない」ときっと言われるだろう。でも命にかかわるのだったら本当の「命がけ」だから、余計にその終わった後の快感は、すごいものなのかもしれないが、やはりできれば夜だけとか、アーケード内だけとかにならないものかと、心配する地元民である。