Vol.62 高校入試は中学1年生入学時から始まっています!

 定期試験も終わり中3生は高校入試、後期日程に頑張っています。高知県では前期日程が内申書中心に評価され合否が決まるのに対し、後期日程は従来の学力試験が付加され今の学力を直接判断されるものです。しかし、内申書が全く関係ないかといえばそうでもなく、高校の関係者から聞いた話によると「団子状態で優劣をつけなければならない時は、大いに内申書は関係してくる」との事でした。そうすると内申書は悪いよりよい方が圧倒的に高校受験では有利という事になります。1月に早々と進学を決めた子はもう着々と高校での学習に向けて勉強しています。約2ヶ月の差があるわけですから同じ学校に入った時にも、前期日程で入った生徒のほうがかなり勉強は理解できる事でしょう。

   中1生の保護者に毎年のように「内申書は3年生では取り返しがつかないから、コツコツ今から点数を稼いでいないと3年生になってきついですよ・・・」と言うのですが
「まだ1年生ですから・・」とか「今ゆっくりさせてあげないと可愛そうですから・・・」と言う保護者がいます。そこそこの点数が取れていればそれでもいいでしょうが、50点を切って重症になってからそれも2年生の2学期後半から、「チョット勉強が分からないみたいで来年は3年生で受験もありますし、何とか点数を上げていただきたいので伺いました・・・」と言ってくる保護者。きっと学校ではこのままではきつくなると半年以上前から言われていたことでしょう。本人がやる気で週に3〜4日2時間ぐらいそれから来てくれるのなら、何かしようもあるでしょうが週1回2時間では無理です。やり方を教えて家でしっかりやってくれればまだ希望もありますが、厳しいです。そんな時は得意科目をやらせます。本人も親も分からない科目を希望しますが、週2時間では分からない科目はなかなかあがりませんが、得意科目はまだ成績UPが見込まれるのです。週何回も経済的にも来られない、ここにも所得格差が学力格差になっているようにも思いますが、高校受験は3年前から決まっていた事。その目標に向かってコツコツやっていなかったやはり責任ではないかと思います。週2時間でも塾でも家でも毎日コツコツやれば、十分内申書は良くなり、受験は飛躍的に楽になるのです。

   成績は良いに越した事はありません。でも1年生からガリ勉はする必要はありませんが、コツコツ理解して定期試験でそれなりの点数を取る事から入試は、楽になっていくのです。まず内申書を上げましょう!学校の成績を1番に考えましょう!!

   追伸、内申書は成績だけでは決まりません。生活学習態度、クラブ活動、生徒会、ボランティア活動など総合的に判断されますが、試験の点数が重要なのは言うまでもありません。