この一週間は地震や大雨、ワールドカップに彩られていました。特に地震後は昼間、パソコン教室に来られる年配の方が口を揃えて、６０年前の南海大地震の話をされます。何と大正生まれの生徒さんもいて学習が終わったらそんな昔話を時々されます。
震度３でかなり揺れる１１階にある自宅です。芸予地震の震度４の時はそれは怖くなるほど揺れ、テレビの上に置いてある物などが落ちて壊れました。もし阪神大震災のように寝ている無防備な時に震度６とか７の直下型地震が来れば、かなりの被害が出る事でしょう。マンションを建てた建設会社は「阪神大震災レベルの地震でも倒れません・・・」とは説明していたが、強度不足の手抜き工事が問題になる昨今、絶対なんてないかも知れません。何とかしなければと思う反面何をしたら良いのかわからず、来るなと願がっているのが正直なところです。
教室の年配の方が「戦争で生き残って、終わってホットしていたら大きな地震が来てここでも命拾いをした。家庭を持ち家族を持ち家を持ったら台風で水浸し・・・でも何とかがんばってきた。私だけでなく皆さん大なり小なりそうされながらずっとがんばっているのですね、この歳になってパソコン習ってこれで飯を食おうなんて思っていないけど、これがある時代にいるのだから触って見たいと思ったから習っています。やりたい事はしたいと思った時ができる時ですよ・・・」
人生の重みが染み込んだこの言葉に、終始心が震えていた私でした。若い人から年配の方までの出会いがあるこの仕事（小学１年生、７歳から大正生まれの８０歳まで）を選ぶ事ができた事に深く感謝です。
