Novaの破綻に思う

前からおかしな経営で物議をかもしていたNOVAがとうとう、破綻してしまった。英語が話したいという気持ちを逆手に取って、2〜3年分も前払いさせるやり方に私は大きな疑問と不安を感じていたのである。私も今の教室を始める前はずっと英語教室をやっていた。その前は英会話教室である。20年以上前だが、外人講師もそんなにいなくてまた初級の人ほどまた文法は日本人が日本語で教えた方が分ると私は確信していたし、日本人の分らない事は日本人しか分らないからである。考えはともかく、その頃からチケット制を県下で最初に始めたのである。確か週1回90分1500円くらいではなかったかと思う。4回チケットで6000円。3〜4人の小人数レッスンでリスリング、スピーキング、ディクテイション、グラマーとみっちりやっていた。その頃外人を奥さんにした高知の英会話教室が半年分払うと7ヶ月受けられ1年分払うと15か月分受けられるとかの料金システムだったが、お金を集めるだけ集めて、外人の人と経営者は行方不明となってしまった事がある。社会問題にもなった。「そんな先の事、やる気が無くなっているかも知れないのに・・・」と思ったから4回以上のチケットは作らなかった。

     しかしNOVAは数年分のチケットをかなり安くなると売っていた。その金額が7〜80万とか・・・10万も出せばアメリカに行ける時代である。10万でアメリカにいきそこら辺にいる外人に所構わず話し掛ければ、ずっと安上がりの英会話の勉強は出来る気がする。しかし、これだけは話しておきたい。どんなに英語を勉強してもアメリカ人にはなれないという事である。みんながみんなきれいで完全な英語を話すわけではないし、訛りとか方言はいくら勉強しても現地にいかないと分からないのである。それは日本語から考えれば容易に想像出来るであろう。

   単語は無限にある英語、そこそこで切り上げておきましょう・・・それが英語を楽しめるコツです。英語を知れば知るほど、外国に住めば住むほど日本語が、日本がいい、日本人である事が良かったと思うそうです。私はそこまで極めてはいませんが、たたみ、風呂、ご飯、和食がないと生きていけない典型的な日本人です。素晴らしい日本文化を逆に広めたいくらいですから・・・