高校入学試験

 今月8・9日の二日間高知県では高校入学試験が行われた。筆記テストは8日だけで翌日にはその出題問題が新聞に掲載されていたが、例年並の量とレベルだったように思う。ただ受験が前倒しされてきたので、3年の3学期に学ぶところがほとんど出ていなったようであるが、予想通り新学習要領の内容からは少しだが出題されていたし、またまた予想通り領土問題や坂本龍馬板垣退助などの、高知出身の偉人の問題が出題されていたのである。数学の作図など直前に復習したので、塾生は「出た!」と思ったことだろう。英語は3学期でやった関係代名詞などは出ていない。リスニングは相変わらず3割近くの出題で、また筆記の試験には例年のように会話の内容が出ているのである。やはり塾の学習でもリスニングと英会話内容は必須であるし、講師はやらないわけには絶対にいかないだろう。
 何も自分がアメリカ人のような発音などする必要は無いが、県外では競争激化のためか塾の目玉に「小学生コースより中学生も含めてアメリカ人講師による英語授業!」と大きくチラシに書いて、他塾との差別化を強調している教室もある。でも私たち普通の日本人が日本語文法があまりわからないように、普通のアメリカ人には、日本の学校英語はまず教えられないから気にしなくてはいいと思うが、保護者へのインパクトはそれは大きいだろう。近所の塾が同じ料金だったらまずそこの塾に行くかもしれないが、しかし外人講師はギャラも高く経営を圧迫しかねないし、英語だけで入試が決まるわけではないからそんなに心配しなくてもいい。ただリスニングと英会話構文の学習は、定期的に学校の内容に沿った学習内容で続ける事が一番肝要なのである。
 私の教室のように各自にパソコンとまでは行かなくても、教室にCDプレーヤーの一台くらいは置いて生徒に毎回くらい聞かせてほしいものだ。そうすれば柔らかな耳の持ち主の中学生なら、すぐに分かるようになるだろう。このように考えると、各自にパソコンを用意し英語のみならず全教科に渡って本物の授業に接することの出来る教室は、普通の塾よりはずっと進んでいるし、もっともっとそのシステムのメリットを大きく宣伝してもよいように思う。来週にはきっと中3生の「合格」という明るい笑顔が見られるだろう。