人類皆モンスター

おとといのニュース番組で「産婦人科医を辞めようと思っている女医さん」とかの特集をやっていました。
        患者(母)の事と生まれてくる赤ちゃんの事を考え悩み、その母にも説明し納得したもらった上での帝王切開での出産に踏み切り無事出産を終えたが、退院して数日して「なんで帝王切開したんだ!」と怒鳴り込んできて、「元のキレイな体に治すよう訴えられた。」と言うものでした。その女医は一生懸命やって納得してもらった上での事だっただけに、かなりショックを受けもう全てに自信をなくしてしまったとか・・・

        なんともやりきれない話である。医療訴訟は産婦人科が一番多く、だからなり手がいないらしい。しかし、その道を目指す若い研修医は「生命の誕生に関われる事がすばらしい・・・」と話していた。少子化が問題になっているのにこんな事になっていては、関係機関は安心できないだろう。


        ふと考えてみると、世の中このような「人のために何かをやって、満足や悦びを感じてもらいその対価として、お金を(お礼)払って資本主義は成り立っている。」事ばかりである。「ありがとう。」と言ってもらって喜んでもらえる姿に、サービスを提供する側はこの仕事をやってよかった、もっと頑張ろう!という気持ちになり、大げさに言えば科学は進歩して今の現代社会が形成されている。しかし、その気持ちが伝わらなかった時、いや逆に不快や不満に取られた時に問題は起こるのである。それが大きくなれば裁判になり国同士の争いになれば「戦争」になる。極端に言えば、人類は時代背景などは違うにせよ人類発祥の時点から、同じ事を繰り返してきた事になる。

        近年、「モンスターペアレント」という言葉があるが先の「モンスターペイシェント(患者)」になったり、「モンスターライヤー(うそつき)」になって産地をごまかしたり、「モンスター教育委員会」になって金銭をもらって先生にしたりと、一皮むけば国民みな「モンスター化」してきているように思う。就職などで失敗し自分の至らなさを棚に上げて、「こうなったのは全て世の中が悪い!」と思い込み何も関係ない人を殺傷する「モンスター犯罪者」、数年前に「自民党をぶっ潰す!」と言って急激な改革を推し進めた「モンスター宰相」のしわ寄せがいま顕著に問題として噴出し始めたのではないか、と思ってしまう。天も「日本国民よ間違った道を歩んでいるので、考え直せ。」と言っているかのように今年は地震災害が多い。これで大きな台風でも来たら、今年のわが国の経済はかなりの打撃を受けるかもしれない。

        そうなると益々、不景気になるから生徒はそんなに増えないだろう・・・今の私の生徒をより満足のいくように、指導しなければならない・・・

        世の中の出来事は全てあなたに直結しているのです。いち田舎の塾長のブログですが、塾の限られた世界や教育問題だけにとどまらず、広く天下国家世界に目を向け語るのはこれが理由です。だから、多くの一般の方に読んでいただけているのだと、確信いたします。