投稿 ある方との思い出 

     新聞やテレビなどで耳にする最近の話は、ホントに楽しい話がありません。このブログも経済や教育の話題などに終始せずまた、未熟な自分の考えを押し付けがましく書きまくるのでもない、何か読んでいただいてその読後感がホットするようなものにしたいと、今回は思っています。

       いま一番楽しみな時間はNHKの篤姫です。外出して見られない時もあるし、将来またゆっくり見たいだろうと思ってDVDにとっていますから、それが溜まっていくのもうれしいのです。でもきっとあまり見ないでしょうが・・・郷土出身の作家の作品で、郷土出身の英雄がいま出ています。ここだけの話ですが私はその英雄と誕生日が同じなのです。まぁ、日本中には他にもごまんと同じ誕生日の人はいますでしょうが、同じ郷土に生まれそれだけでも何か感じてしまいます。

       高知にはその人を顕彰して立てた記念館があり、先代のそこの館長の方は地元では有名な放送局のキャスターでしたが、私が以前やっていた吹奏楽団体のコンサートの司会なども引き受けてくださり、少し楽屋で話したことがあります。郷土の英雄の研究家でもあったようでひょんな事から私が同じ誕生日だと話すと、「あの人は命日も同じだけどもうあなたはその歳を越えているから、どんどん長生きして私達のために働いてほしいですね、今日のコンサートもそうですがあなたが好きな得意な分野での龍馬になればいいのですから・・・」なにやら半分冗談のような話し振りでしたが、私にとってはすごいエールをいただいたように感じました。若かったし、独身でしたから仕事以上に音楽にのめりこんでいました。しかし、ずっと続けるつもりの音楽でしたが、よくある話で仕事に翻弄され、結局辞めてしまいました。以前自分が演奏会で指揮したクラシックの演奏や作曲した行進曲、小品、編曲などを見返すと、時間と若さというのは素晴らしい財産だなと思います。でもお話してくれた方は数年前に他界され、葬儀の末席で見送りをさせていただきました。この話を多分知らないと思うのですが、後日奥様からその方の最後の監修著書となった「図説 坂本龍馬」の本をいただきました。うれしいと同時に大変驚きました。
「図説 坂本龍馬」紹介HP
http://www.ebisukosyo.co.jp/books/history_zusetu_sakamotoryouma.html

       いま塾の講師としてまた経営者として、その方の言葉を思い出しています。「あなたが好きな得意な分野で今の龍馬になってください。」この言葉を、このブログをわざわざ時間を割いて読んでいただいた、全ての方に贈ります。あなたは間違いなく、あなたの好きなそして得意な世界の龍馬なのです!小椋克己さん、ありがとうございました。

このブログは10月28日高知新聞朝刊 「読者の声・ひろば」に「あなたも龍馬」の題で掲載されました。また私の後に「もう一人の自分を」の題で掲載されているた清谷さんは、私の塾生のお父さんです。すごい確率での2度目の同時掲載です。


<追伸> 10月20日 京都都麦出版より塾長の私も教材制作に参加した「みるみるわかる ステップ式英語 中1」が出版されました。今までにない問題のアプローチと使いやすさという点で、現場の意見をかなり取り入れていただきました。入門、予習、復習にもってこいの学習内容です。英語学習にあまり自信のない先生方にもより分かりやすく書かれています。どうか、お手にとって比べてみてください。きっと満足されます!http://www.tsumugi.ne.jp/books/book_step_e.html