いま政治が面白い!

 一人の地方の知事の言葉や態度に国政がゆれているのを垣間見て、そろそろ現政権与党も末期状態だろうかと思ってしまう。誰あろう東国原現宮崎県知事のことであるが、今の総理では次の衆議院選挙は戦えないから、党として票のしっかり集められる顔として彼に、次期衆議院選挙に出馬を願ったようだ。普通だったら受け入れるか断るかで話は終わる予定だっただろうが、そこが予定の思惑通り行かなかった事が面白い。なんと出馬条件の一つに東国原知事は自分を総裁選の候補として考えていただきたいと言ったのだ。私は最初断る理由の彼なりの冗談だろうと思ったがどうやら違うようで、彼が地方知事として何とか地方を変えたいとやってきたが、どうしても国という大きな壁があり変えようと思っても、何も出来ない歯がゆさを感じての発言だったようである。
 彼の気持ちは大変分かるし、その「地方を変えよう」という気持ちが、今回の出馬のオファーに乗じてトップダウン的に物事が決済出来る総理の座を要求した彼の発想に、大きな拍手を送りたいのである。だがそうした行動に批判的な人も少なくないようであるが、彼の発した動きは地方の反乱へと飛び火しているようにも思う。
 今年の衆議院選挙はわが国の歴史に残る選挙になるかも知れないから、目が離せないのである。きっと何十年か先の教科書には、2009年衆議院選挙の結果は大きく取り上げられているだろうし、私たちはその歴史の動きの証人として立ち会える事だろう。結末を見届けたい。