安倍首相の突然の退陣

 彼とは生まれ月が2か月違いの同じ歳である。生まれも育ちも比べるつもりはないが、同じころにアメリカに憧れ渡米しているのだ。西海岸のLAにいたとか、多分通った学校は日本人だらけだったと思う。そんなことは重々承知でミシガン大学の語学メソードで日本でできる勉強はできるだけして、英会話ができるようになり日本人の少ない東部の田舎の大学に通った私とは、やはり貧富の差が成しえた低所得者の知恵だろう。

 政治家になるべくしてなったのであろうが、果たして彼は幸せだったのだろうか、一寸先は闇で伏魔殿のような政治の世界に私は何の興味もないが、彼はあえてその世界に永く身を置き、若くしてその頂点に立ったが病で身を引き再びトップになって、最長の総理大臣記録を樹立したのである。しかし再び同じ難病の病気で、その座を突然に明け渡すようになったのである。それだけでも偉大な総理と後世に言われるかもしれないし、2度あることは3度あると言うが、彼がもう日本のトップになることはないだろう。何か寂しい終わり方である。

 多分家では孤独の人だと思う。友人と遊べば、癒着がどうのこうのこうのと言われる大物政治家の彼である、果たして心を割って付き合える友などが何人いるのだろうか、奥さんは少し変わっているようで、コロナ過で厳しい居酒屋経営で旦那どころではないというし、彼には私が友達なら、趣味でも持って少しゆっくりしたら・・・と話すと思う。学生時代はアーチェリー部だったとか、でも家の庭で一人でやっても楽しくはないだろうから、爽快感のあるスクーターツーリングやバイクいじりの楽しさでも、教えてやりたいくらいだ。

 マッカーサーの言葉を少しもじって「老政治家は死なず、ただ消え去るのみ」には、まだあまりにも若すぎる同い年の安倍君である。