投稿 演奏と動きに感嘆

  いま話題の「ブラスト」のコンサートを観て来ました。噂には聞いていましたが、私の音楽観を変えるものであり、ここまでやらなければ今の観客や聴衆は満足しないのだろうか・・・と思ってしまったのです。各自の演奏技術はすばらしかったし、ステージで繰り広げられるドリルやビジュアルアンサンブルの動きやダンスも、目を見張る内容でした。さらに音だけでなく視覚をかなり意識した演出で、終始その奇抜さとパワーに圧倒されてしまいました。 
  楽器を演奏しながら動くには、上半身は出来るだけ動かないようにする必要があります。それには日ごろからのトレーニングが欠かせませんし、2時間のコンサート全曲の曲目を全部暗譜するだけでも大変で、さらにそれに伴った動きも覚えるわけですから、その高い演奏技術からもやはり彼らは、プロの演奏家と言えるでしょう。 
  県下でも吹奏楽のドリル演奏は盛んになってきましたし、プロのコンサートを聞けばそのプログラムの1曲ぐらいは自分でも演奏してみたいと思うものですが、今回は全くそんな事は思えないほど彼らのコンサートは素晴らしく、私の体の中をブラスト「突風」のように駆け抜けて行きました。

このブログは平成21年10月29日高知新聞朝刊 読者声の欄に掲載されました。